2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(後期)
土木 問12

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(後期) 土木 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

鋼材に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

※ (注)当初の発表では正答は「1つ」でしたが、その後の発表で正答が「2つ」に訂正されました。
  • 鋼材は、気象や化学的な作用による腐食により劣化する。
  • 疲労の激しい鋼材では、急激な破壊が生じることがある。
  • 鋳鉄や鍛鋼は、橋梁の支承や伸縮継手等に用いられる。
  • 硬鋼線材は、鉄線として鉄筋の組立や蛇かご等に用いられる。

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この過去問の解説 (3件)

01

鋼材は鉄を加工して製造されたものです。鋼材のもつ性質を理解しましょう。

選択肢1. 鋼材は、気象や化学的な作用による腐食により劣化する。

適当

 

腐食の原因は水と酸素です。化学的な腐食は水分を伴わない腐食で、高温の空気や、ガスによる酸化が原因になります。

選択肢2. 疲労の激しい鋼材では、急激な破壊が生じることがある。

適当

 

鋼材は引張強さを超えた荷重で破断しますが、引張強さよりも小さい荷重でも繰り返し負荷がかかると破断します。

選択肢3. 鋳鉄や鍛鋼は、橋梁の支承や伸縮継手等に用いられる。

適当でない

 

橋梁の支承や伸縮継手に用いられるのは主に鋼製、ゴム製などです。

 

選択肢4. 硬鋼線材は、鉄線として鉄筋の組立や蛇かご等に用いられる。

適当でない

 

鉄筋組立やじゃかごの鉄線として使われているのは主にめっき鉄線です。

まとめ

鋼材の種類や性質、加工なども覚えておきましょう。

参考になった数31

02

鋼材の性質や用途に関する知識が問われます。

選択肢1. 鋼材は、気象や化学的な作用による腐食により劣化する。

適当です。

鋼材は特に水や湿気にさらされると、錆びや腐食が進みます。

選択肢2. 疲労の激しい鋼材では、急激な破壊が生じることがある。

適当です。

鋼材が長期間にわたって繰り返し負荷を受けると、疲労破壊が生じることがあります。

選択肢3. 鋳鉄や鍛鋼は、橋梁の支承や伸縮継手等に用いられる。

不適当です。

橋梁の支承や伸縮継手等は、主に鋳鋼品や鋼材です。

選択肢4. 硬鋼線材は、鉄線として鉄筋の組立や蛇かご等に用いられる。

不適当です。

鉄筋の組立や鉄筋コンクリートの補強などに使われるのは硬鋼線材ではありません。

まとめ

鋼材に関する問題は比較的難易度が低いため、得点できるようにしましょう。

参考になった数10

03

鋼材の性質や用途に関する事項を押さえておきましょう。

選択肢1. 鋼材は、気象や化学的な作用による腐食により劣化する。

適当です。

鋼材は酸素や水分と接触すると酸化し、錆びることがあります。

特に化学的作用(酸性雨など)でも腐食が進む可能性があります。

選択肢2. 疲労の激しい鋼材では、急激な破壊が生じることがある。

適当です。

適当です。鋼材は繰り返し荷重を受けることで疲労し、最終的に破断することがあります。

この破壊は、事前に大きな変形を伴わずに急激に起こる場合もあります。

選択肢3. 鋳鉄や鍛鋼は、橋梁の支承や伸縮継手等に用いられる。

適当でないです。

橋梁の支承や伸縮継手等は、主に鋳鋼品や鋼材です。

選択肢4. 硬鋼線材は、鉄線として鉄筋の組立や蛇かご等に用いられる。

適当でないです。
硬鋼線材は、強度や耐久性が求められるため、プレストレストコンクリート(PC)鋼材や橋梁ケーブルなどのような高強度の用途に使われることが多く、一般的な鉄筋の組立や蛇かご(河川や土留め工事で使われる金網かご)には、通常はもっと柔軟な鉄線や軟鋼線材が使われます。

まとめ

土留め工法は現場でもよく使用される仮設工法になります。

よく覚えておきましょう。

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