2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(後期)
鋼構造物塗装 問4
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(後期) 鋼構造物塗装 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
鋼橋の腐食因子と要因に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
- 塩分は、空気中の酸素を吸って溶液になりやすく、水に溶けると水の電気伝導度を大きくして鉄の腐食を促進させる。
- 錆は、一般に雨水や結露水が流下しやすいフランジに比べ、濡れている時間が長い腹板に生じやすい。
- 飛来塩分量は、離岸距離をもって影響の大小を代表させているが、遮蔽物の有無、地理的・地形的な要因の影響が比較的大きいため、考慮する必要がある。
- 海岸部は、飛沫化した海水によって大気中にもたらされた塩分が鋼材表面に付着して腐食反応を抑制するため、他の地域に比べて厳しい腐食環境である。
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この過去問の解説 (3件)
01
鋼橋の腐食因子と要因に関する問題です。ポイントをしっかり押さえましょう。
間違いです。
塩分自体は酸素を吸って溶液にはなりませんが、水に溶けると電気伝導度を高め、鉄の腐食を促進します。
間違いです。
錆は一般的に水が溜まりやすいフランジ部分に生じやすいです。フランジは水平に近い部分が多く、腹板は垂直に近いため、水が流れやすくなります。
正しいです。飛来塩分量は離岸距離によって影響を受けますが、遮蔽物や地形の影響も大きく、これらを考慮する必要があります。
間違いです。
塩分は腐食反応を促進するため、海岸部は他の地域に比べて腐食環境が厳しいです。
鋼橋の腐食因子と要因について、しっかりと押さえましょう。
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02
鋼橋の腐食因子と要因に関する問題です。
難しい場合は、頭に入れやすい項目だけでも覚えておきましょう。
誤りです。
塩分は、水に溶けると水の電気伝導度を大きくして鉄の腐食を促進させますが、酸素を吸って溶液にはなりません。
誤りです。
錆は、一般に雨水や結露水が溜まりやすく、乾燥しにくい部位に生じやすいため、流下しやすいフランジよりも腹板の方が腐食が進みやすいとは言えません。
正しいです。
飛来塩分量は離岸距離だけでなく、遮蔽物の有無や地理的・地形的な要因の影響を受けるため、これらの要因も考慮する必要があります。
誤りです。
塩分が鋼材表面に付着することで腐食反応が抑制されるのではなく、むしろ促進されます。
難しいですが、消去法でたどり着ける問題です。
基礎的な部分のみでも構いませんので、頭にすんなりと入る分だけでも覚えておきましょう。
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03
鋼橋は、自然環境や使用環境の影響を受けやすく、腐食によってその耐久性が低下する可能性があります。
誤りです。
塩分は空気中の酸素では溶液にはなりません。塩分は、特に塩化物イオンが、水に溶けると電離し、溶液の電気伝導度を上昇させます。このため、電子の移動が促進され、腐食反応が加速されます。
誤りです。
フランジは腹板に比べて水が滞留しやすく、腐食が発生しやすい部位です。
正しいです。
飛来塩分量は、海岸からの距離だけでなく、風向、風速、地形、周辺の構造物など、様々な要因によって影響を受けます。
誤りです。
塩分は、鋼材の腐食を促進させる要因の一つです。海岸部では、海水中の塩分が飛散し、鋼材表面に付着することで腐食が加速されます。
鋼橋の腐食は、塩分だけでなく、二酸化硫黄などの大気汚染物質、塗装の劣化、構造的な欠陥など、様々な要因が複合的に作用して発生します。これらの要因を考慮し、適切な対策を行うことが重要です。
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