2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(後期)
鋼構造物塗装 問9

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(後期) 鋼構造物塗装 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

プライマーに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 長ばく形エッチングプライマーは、二液形塗料で主剤はフェノール樹脂と防錆顔料等を主成分とし、添加剤はりん酸、水等を主成分としており、使用直前に両者を混合して使用する。
  • 無機ジンクリッチプライマーは、速乾性があり鋼材面への密着性に優れており6ヶ月程度の屋外暴露に耐えるが、錆面とは密着しないので、必ずブラスト処理を行った鋼板に塗付する。
  • 無機ジンクリッチプライマーは、亜鉛粉末とケイ酸塩が主成分の液体からなる一液一粉末の塗料であり、亜鉛の犠牲防食作用による防錆力を有する。
  • 長ばく形エッチングプライマーは、速乾性があり、3ヶ月程度の屋外暴露に耐え、鋼材の溶接・溶断への影響が少なく、種々の塗料を塗り重ねることができる。

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この過去問の解説 (3件)

01

プライマーに関する問題です。ポイントをしっかり押さえましょう。

選択肢1. 長ばく形エッチングプライマーは、二液形塗料で主剤はフェノール樹脂と防錆顔料等を主成分とし、添加剤はりん酸、水等を主成分としており、使用直前に両者を混合して使用する。

間違いです。
長ばく形エッチングプライマーは通常、ポリビニルブチラールやフェノール樹脂を主成分とし、添加剤としてリン酸が含まれますが、フェノール樹脂は一般的ではありません。

選択肢2. 無機ジンクリッチプライマーは、速乾性があり鋼材面への密着性に優れており6ヶ月程度の屋外暴露に耐えるが、錆面とは密着しないので、必ずブラスト処理を行った鋼板に塗付する。

正しいです。無機ジンクリッチプライマーは速乾性があり、密着性が優れており、錆面では効果が減少するため、ブラスト処理を行った鋼板に塗付します。

選択肢3. 無機ジンクリッチプライマーは、亜鉛粉末とケイ酸塩が主成分の液体からなる一液一粉末の塗料であり、亜鉛の犠牲防食作用による防錆力を有する。

正しいです。無機ジンクリッチプライマーは、亜鉛粉末とケイ酸塩を主成分とし、亜鉛の犠牲防食作用によって防錆力を発揮します。

選択肢4. 長ばく形エッチングプライマーは、速乾性があり、3ヶ月程度の屋外暴露に耐え、鋼材の溶接・溶断への影響が少なく、種々の塗料を塗り重ねることができる。

正しいです。長ばく形エッチングプライマーは速乾性があり、短期間の屋外暴露に耐え、溶接・溶断への影響が少なく、さまざまな塗料を重ね塗りすることが可能です。

まとめ

プライマーについて、しっかりと押さえましょう。

参考になった数4

02

プライマーに関する知識を身につけておきましょう。

選択肢1. 長ばく形エッチングプライマーは、二液形塗料で主剤はフェノール樹脂と防錆顔料等を主成分とし、添加剤はりん酸、水等を主成分としており、使用直前に両者を混合して使用する。

間違いです。
長ばく形エッチングプライマーは、ポリビニルブチラールやフェノール樹脂を主成分、添加剤としてリン酸が含まれまれるものです。

選択肢2. 無機ジンクリッチプライマーは、速乾性があり鋼材面への密着性に優れており6ヶ月程度の屋外暴露に耐えるが、錆面とは密着しないので、必ずブラスト処理を行った鋼板に塗付する。

正しいです。

無機ジンクリッチプライマーは、速乾性があり鋼材面への密着性が優れていること、錆面とは密着しないためブラスト処理が必要であることは正しいです。

選択肢3. 無機ジンクリッチプライマーは、亜鉛粉末とケイ酸塩が主成分の液体からなる一液一粉末の塗料であり、亜鉛の犠牲防食作用による防錆力を有する。

正しいです。

ジンクリッチプライマーは、亜鉛粉末とケイ酸塩が主成分の液体からなる一液一粉末の塗料という説明は正しいです。

選択肢4. 長ばく形エッチングプライマーは、速乾性があり、3ヶ月程度の屋外暴露に耐え、鋼材の溶接・溶断への影響が少なく、種々の塗料を塗り重ねることができる。

正しいです。文中の通りです。

参考になった数1

03

プライマーは、下地となる素材と上塗りの塗料との密着性を高め、防錆効果を発揮するなど、塗装の耐久性や品質を大きく左右する重要な役割を担います。

選択肢1. 長ばく形エッチングプライマーは、二液形塗料で主剤はフェノール樹脂と防錆顔料等を主成分とし、添加剤はりん酸、水等を主成分としており、使用直前に両者を混合して使用する。

誤りです。

長ばく形エッチングプライマーの主剤には、フェノール樹脂が使用されることが一般的であり、添加剤として防錆顔料リン酸を含むことが多いです。

選択肢2. 無機ジンクリッチプライマーは、速乾性があり鋼材面への密着性に優れており6ヶ月程度の屋外暴露に耐えるが、錆面とは密着しないので、必ずブラスト処理を行った鋼板に塗付する。

正しいです。

無機ジンクリッチプライマーは、亜鉛粉末を多く含み、速乾性があり、密着性も高いです。しかし、錆面との密着性が低いという特徴があるため、必ず錆を完全に除去した後に塗布する必要があります。

選択肢3. 無機ジンクリッチプライマーは、亜鉛粉末とケイ酸塩が主成分の液体からなる一液一粉末の塗料であり、亜鉛の犠牲防食作用による防錆力を有する。

正しいです。

無機ジンクリッチプライマーは、亜鉛粉末とケイ酸塩を主成分とする塗料で、亜鉛の犠牲防食作用により防錆効果を発揮します。これにより、塗装面に亜鉛が施され、錆が発生しにくくなります。

選択肢4. 長ばく形エッチングプライマーは、速乾性があり、3ヶ月程度の屋外暴露に耐え、鋼材の溶接・溶断への影響が少なく、種々の塗料を塗り重ねることができる。

正しいです。

長ばく形エッチングプライマーは、速乾性があり、短期間の屋外暴露に耐えることができます。また、溶接・溶断部への影響が少なく、様々な種類の塗料との相性が良いという特徴があります。

まとめ

プライマーは、塗装の基礎となる重要な塗料です。それぞれのプライマーには、特徴や用途が異なるため、塗装する対象物や環境に合わせて適切なプライマーを選択することが重要です。

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