2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(後期)
鋼構造物塗装 問10

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(後期) 鋼構造物塗装 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

下塗り塗料に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
  • 鉛・クロムフリー錆止めペイントは、防錆顔料及びドライヤーに鉛やクロム等の有害重金属を使用していないが、鉛系錆止めペイントよりも防錆性は劣る。
  • 変性エポキシ樹脂塗料下塗りは、錆の除去が完全に行えない現場継手部の下塗りや塗替え塗装の下塗りに用いられる。
  • 無溶剤形変性エポキシ樹脂塗料は、溶剤を含まない変性エポキシ樹脂塗料で、箱桁や鋼製橋脚等の閉断面部材の外面に用いられる。
  • 超厚膜形エポキシ樹脂塗料は、主剤と硬化剤からなる二液形塗料で、1回の塗付で厚膜に塗付できることから防錆効果は大きいが、粘度が低く作業性が良くない。

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この過去問の解説 (2件)

01

下塗り塗料に関する問題です。ポイントをしっかり押さえましょう。

選択肢1. 鉛・クロムフリー錆止めペイントは、防錆顔料及びドライヤーに鉛やクロム等の有害重金属を使用していないが、鉛系錆止めペイントよりも防錆性は劣る。

間違いです。
鉛・クロムフリー錆止めペイントは、環境と健康への配慮から開発され、防錆性能も改良されてきており、鉛系錆止めペイントに劣らない防錆性を有しています

選択肢2. 変性エポキシ樹脂塗料下塗りは、錆の除去が完全に行えない現場継手部の下塗りや塗替え塗装の下塗りに用いられる。

正しいです。フタル酸樹脂,鉛·クロムフリーさび止めペイント,エポキシ樹脂塗料などに塗重ねることができ、十分にさび落としができない面にも塗布できるので塗替塗装や現場継手部の塗装に使用されます。

選択肢3. 無溶剤形変性エポキシ樹脂塗料は、溶剤を含まない変性エポキシ樹脂塗料で、箱桁や鋼製橋脚等の閉断面部材の外面に用いられる。

間違いです。
無溶剤形変性エポキシ樹脂塗料は、閉断面部材の内面に使用されることが多いです。外面には一般的に溶剤形の塗料が用いられます。

選択肢4. 超厚膜形エポキシ樹脂塗料は、主剤と硬化剤からなる二液形塗料で、1回の塗付で厚膜に塗付できることから防錆効果は大きいが、粘度が低く作業性が良くない。

間違いです。
超厚膜形エポキシ樹脂塗料は、粘度が高く、1回の塗付で厚膜に塗装でき、防錆効果も大きいですが、粘度が高いため作業性が悪くなることがあります。

まとめ

下塗り塗料について、しっかりと押さえましょう。

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02

下塗り塗料、特に変性エポキシ樹脂塗料の種類に応じた特性に関する設問です。

選択肢1. 鉛・クロムフリー錆止めペイントは、防錆顔料及びドライヤーに鉛やクロム等の有害重金属を使用していないが、鉛系錆止めペイントよりも防錆性は劣る。

誤りです。

鉛・クロムフリー錆止めペイントについて、防錆性は鉛系錆止めペイントより劣るとされていますが、

近年の技術進歩により、鉛・クロムフリーのペイントでも高い防錆性を持つものがあります

選択肢2. 変性エポキシ樹脂塗料下塗りは、錆の除去が完全に行えない現場継手部の下塗りや塗替え塗装の下塗りに用いられる。

正しいです。

変性エポキシ樹脂塗料下塗りは、錆の除去が完全に行えない現場継手部や塗替え塗装の下塗りに用いられることが多いです。

選択肢3. 無溶剤形変性エポキシ樹脂塗料は、溶剤を含まない変性エポキシ樹脂塗料で、箱桁や鋼製橋脚等の閉断面部材の外面に用いられる。

誤りです。

無溶剤形変性エポキシ樹脂塗料は、溶剤を含まないため、箱桁や鋼製橋脚等の閉断面部材の内部に用いられることが一般的です

外面に使用されるという記述は誤りです。

選択肢4. 超厚膜形エポキシ樹脂塗料は、主剤と硬化剤からなる二液形塗料で、1回の塗付で厚膜に塗付できることから防錆効果は大きいが、粘度が低く作業性が良くない。

誤りです。

超厚膜形エポキシ樹脂塗料は、主剤と硬化剤からなる二液形塗料でありますが、粘度が低いというのは誤りです。

超厚膜形はむしろ粘度が高く、作業性が良くないことがありますが、1回で厚膜が塗付できるため防錆効果は大きいです。

まとめ

変性エポキシ樹脂塗料の種類に応じた特性を把握することがこの設問のポイントです。

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