2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(後期)
鋼構造物塗装 問8
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(後期) 鋼構造物塗装 問8 (訂正依頼・報告はこちら)
防食下地に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
- 防食下地は、亜鉛が鋼材に直接接して犠牲防食作用で鋼材を保護し、亜鉛の腐食生成物が空隙を充塡して緻密になり、腐食因子の鋼材への到達を促進する。
- 無機ジンクリッチペイントは、亜鉛末とケイ酸塩とを主成分とする一液一粉末形の塗料であり、亜鉛の犠牲防食作用による強い防錆力を有する。
- 有機ジンクリッチペイントは、塗膜に空隙が多く含まれているため、その上に下塗り塗料を直接塗装すると泡やピンホールを生じる。
- 無機ジンクリッチペイントは、空気中の酸素によって縮合重合反応して硬化するため、相対湿度が低い場合には塗付作業は行わない。
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この過去問の解説 (3件)
01
防食下地に関する問題です。ポイントをしっかり押さえましょう。
間違いです。
亜鉛の腐食生成物は緻密な保護層を形成し、腐食因子の鋼材への到達を抑制します。
正しいです。無機ジンクリッチペイントは亜鉛の犠牲防食作用を利用し、強い防錆力を発揮します。
間違いです。有機ジンクリッチペイントは、空隙が少なく、塗膜が比較的緻密であるため、下塗り塗料の泡やピンホールの発生は通常問題となりません。
間違いです。無機ジンクリッチペイントは、空気中の水分を吸収して硬化するため、相対湿度が低い場合には硬化が遅れることがありますが、作業が行えないわけではありません。
防食下地について、しっかりと押さえましょう。
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02
防食下地に関する問題です。ポイントをしっかり押さえましょう。
誤りです。
亜鉛の腐食生成物が空隙を充填して緻密になるのは正しいですが、腐食因子の鋼材への到達を「促進する」という部分が適切でありません。むしろ亜鉛の層が防護作用を持ちます。
正しいです。
無機ジンクリッチペイントは亜鉛末とケイ酸塩を主成分とし、亜鉛の犠牲防食作用により強い防錆力を発揮します。
誤りです。
有機ジンクリッチペイントはむしろ塗膜が密であるため、泡やピンホールを生じることは少ないです。
誤りです。
無機ジンクリッチペイントは相対湿度が高い場合に塗付作業が難しくなるため、この記述も正確ではありません。
無機ジンクリッチペイントについての理解が必要な問題でした。
なじみがないと難しいので、この設問の内容だけでも覚えておくと良いでしょう。
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03
防食下地は、鋼材の表面に直接塗布される塗料の一種で、鋼材を腐食から保護する役割を担います。
誤りです。
亜鉛の腐食生成物は、緻密な層を形成し、腐食因子である水や酸素の鋼材への到達を阻害することで、鋼材を保護します。
正しいです。
無機ジンクリッチペイントは、亜鉛末を多く含むため、強い犠牲防食作用を示し、優れた防錆性を発揮します。
誤りです。
有機ジンクリッチペイントは、空隙が少なくなるように調整されています。塗膜のバリア性が向上し、腐食因子が鋼材まで到達するのを防ぎやすくなります。
誤りです。
無機ジンクリッチペイントは、空気中の水分を吸収して硬化します。そのため、相対湿度が低い場合は、十分に水分を補給する必要があります。
防食下地は、鋼構造物の寿命を延ばすために非常に重要な役割を果たします。適切な防食下地を選択し、正しく施工することで、鋼構造物の腐食を効果的に抑制することができます。
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