2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(後期)
鋼構造物塗装 問47
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(後期) 鋼構造物塗装 問47 (訂正依頼・報告はこちら)
付着塩分量の測定方法に関する下記の文章中の( )の(イ)〜(ニ)に当てはまる語句の組合せとして、適当なものは次のうちどれか。
・電導度法は、測定面から塩分を溶出させ、溶出濃度を測定するので( イ )の状態に左右されることが少ない。
・ガーゼ拭き取り法は、測定面積が広く、採取試料量も多いため、誤差が( ロ )。
・電導度法は、( ハ )な箇所の測定になるので、数多く測定する必要がある。
・( ニ )法は、測定面積が小さく、数多く測定する必要がある。
・電導度法は、測定面から塩分を溶出させ、溶出濃度を測定するので( イ )の状態に左右されることが少ない。
・ガーゼ拭き取り法は、測定面積が広く、採取試料量も多いため、誤差が( ロ )。
・電導度法は、( ハ )な箇所の測定になるので、数多く測定する必要がある。
・( ニ )法は、測定面積が小さく、数多く測定する必要がある。
- イ:素材 ロ:少ない ハ:局部的 ニ:ブレッセル
- イ:素材 ロ:少ない ハ:局部的 ニ:プルオフ
- イ:天候 ロ:多い ハ:広範囲 ニ:ブレッセル
- イ:天候 ロ:多い ハ:広範囲 ニ:プルオフ
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、以下です。
イ:「素材」
ロ:「少ない」
ハ:「局部的」
ニ:「ブレッセル」
電導度法は脱イオン水で洗浄した塗膜表面に表面塩分計を固定して、測定器内部のセルへ注入した脱イオン水に表面の塩分を溶出させて電気伝導度を測定する方法です。
塗膜の種類にかかわらず電子機器で溶出濃度をデジタル表示させ、小型の機器であるため移動や運搬がスムーズですが、測定面積が小さくなるので測定箇所数を増やす必要があります。
ガーゼ拭き取り法は、ガーゼを脱イオン水で湿潤させたもので塗膜表面を拭き取り、その作業を3回行った上でガーゼを脱イオン水の入ったビーカーに入れて塩化物イオン検知管にて塩分濃度を測定するものです。
測定面積が0.25m²と広範囲で採取できる試料も多く誤差が少ない検査方法ではありますが、無機ジンクリッチペイントやMIO(鱗片状酸化鉄)塗装面は溶剤性が大きく塗膜物質や水分の吸い込みが大きいため、十分に試料採取が出来ず塩分値の正確性が危ぶまれます。
ブレッセル法は測定対象の塗膜表面に測定セルを貼り付け、注射器で脱イオン水2mlを注入し塩分を溶出させて塩化物イオン検知管にて測定する方法です。
測定面より塩分を溶出させるので吸い込みが激し塗装面でも塩分濃度数値が左右されることもありませんが、測定面積が小さく塩化物イオン検知管だけでは結果の精度低下が懸念されるため、液体をポンプなどで加圧し分離させて成分を検出するイオンクロマトグラフィーなどの精密な機器分析結果などを組み合わせ、数多くの測定が必要です。
※プルオフ法とは、接着剤で塗膜に治具を貼り付け、荷重測定器で垂直に引っ張ることで、塗膜の剥離に必要な力を測定するものです。
剥離力が数値化されることにより、塗膜の付着性を定量的に評価することが可能です。
正しいです。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
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02
付着塩分量の測定方法に関する問題です。ポイントをしっかり押さえましょう。
イ:「素材」が適切です。電導度法は素材がどのような形状や密度を持っているかという物理的な特性が溶出の効率に直接影響することはありません。
ロ:「少ない」が適切です。ガーゼ拭き取り法は測定面積が広く、試料量が多いため誤差が少なくなります。
ハ:「局部的」が適切です。電導度法は局部的な測定になるため、数多く測定する必要があります。
ニ:「ブレッセル」が適切です。ブレッセル法は測定面積が小さいため、数多く測定する必要があります。
正しいです。
間違いです。
間違いです。
間違いです。
付着塩分量の測定方法について、しっかりと押さえましょう。
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03
電導度法は、測定誤差が少なく、素材の種類に左右されにくいという特徴がありますが、測定範囲が限定されるというデメリットもあります。一方、ガーゼ拭き取り法は、広範囲の測定が可能ですが、測定誤差が大きくなる可能性があります。
イ:素材: 電導度法は、測定面の素材の種類に左右されにくい測定方法です。
ロ:少ない: 電導度法は、溶液の電導度を測定するため、測定誤差が比較的少ないです。
ハ:局部的: 電導度法は、電極を接触させる部分の塩分濃度を測定するため、測定範囲が限定されます。
ニ:ブレッセル: ブレスセル法は、測定面積が小さく、数多くの測定が必要となる測定方法です。
以上より、最も適切な選択肢は1です。
正しいです。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
付着塩分量の測定は、構造物の腐食を評価する上で非常に重要な作業です。しかし、測定方法によって得られるデータの精度や信頼性は異なります。この問題では、それぞれの測定方法の特性を理解し、測定対象や目的に合わせて適切な測定方法を選択する能力が求められます。
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