2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(後期)
鋼構造物塗装 問46

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(後期) 鋼構造物塗装 問46 (訂正依頼・報告はこちら)

塗替え塗装の塗膜厚の管理に関する下記の文章中の(   )の(イ)〜(ニ)に当てはまる語句の組合せとして、適当なものは次のうちどれか。

・塗替え塗装の塗膜厚は、素地調整程度( イ )を行う場合を除き、塗膜残存部、鋼材面露出部とも素地調整の仕上り状態が部分によって異なるため塗膜厚のばらつきが大きくなる。
・塗替え塗装の乾燥塗膜厚の測定では( ロ )を測定対象とするため、塗料を塗付する前の残存塗膜の厚さが測定点ごとに異なる場合、塗装後の塗膜厚の測定における目標値が測定点ごとに異なる。
・塗替え塗装のように目標値自体が測定点ごとに異なる可能性が高い場合は、新設塗装時の乾燥塗膜厚の評価に示す( ハ )を適用することはできない。
・新設塗装時の乾燥塗膜厚の( ハ )を適用するため、施工前に塗膜を全て除去する箇所を指定し、そこで塗膜厚を測定することは、管理方法として( ニ )である。
  • イ:3種A  ロ:塗膜の全厚     ハ:測定数     ニ:適切
  • イ:1種   ロ:塗膜の全厚     ハ:管理基準値  ニ:不十分
  • イ:1種   ロ:塗膜1層ごとの厚さ  ハ:管理基準値  ニ:不十分
  • イ:3種A  ロ:塗膜1層ごとの厚さ  ハ:測定数    ニ:適切

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この過去問の解説 (3件)

01

塗替え塗装の塗膜厚の管理に関する問題です。ポイントをしっかり押さえましょう。

 

イ:「1種」が適切です。素地調整程度 1 種は、さび、旧塗膜を全て除去し鋼材面を露出させるため、基本成約がなければ一番望ましいです。工事期間や費用、周辺環境への影響など、工事上の制約条件があれば、素地調整の程度を控えめにする必要があります。

 

ロ:「塗膜の全厚」が適切です。乾燥塗膜厚の測定では、通常は塗膜の全厚を測定対象とします。

 

ハ:「管理基準値」が適切です。新設塗装時の管理基準値は、塗替え塗装のばらつきに適用できません。

 

ニ:「不十分」が適切です。1層当たりの乾燥塗膜厚を直接測定することは不可能であり、乾燥塗膜厚の管理は、基本的には測定時の塗膜全厚に対して行います。

選択肢1. イ:3種A  ロ:塗膜の全厚     ハ:測定数     ニ:適切

間違いです。

選択肢2. イ:1種   ロ:塗膜の全厚     ハ:管理基準値  ニ:不十分

正しいです。

選択肢3. イ:1種   ロ:塗膜1層ごとの厚さ  ハ:管理基準値  ニ:不十分

間違いです。

選択肢4. イ:3種A  ロ:塗膜1層ごとの厚さ  ハ:測定数    ニ:適切

間違いです。

まとめ

塗替え塗装の塗膜厚の管理について、しっかりと押さえましょう。

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02

新設塗装と異なり、塗替え塗装では、旧塗膜の存在や素地状態のばらつきなど、様々な要因が塗膜厚に影響を与えます。そのため、塗膜厚の測定方法や評価基準も、新設塗装とは異なるものとなるのです。

 

イ:1種: 塗替え塗装では、通常、旧塗膜が残っているため、1種ケレン程度の素地調整が一般的です。

ロ:塗膜の全厚: 塗替え塗装では、残存塗膜と新設塗膜の合計である全厚を測定します。

ハ:管理基準値: 新設塗装と異なり、塗替え塗装では測定点ごとに目標値が異なるため、一律の管理基準値を適用することはできません。

ニ:不十分: 施工前に全ての塗膜を除去することは、現実的ではなく、効率的でもありません。

 

以上より、選択肢2が最も適切な選択肢です。

選択肢1. イ:3種A  ロ:塗膜の全厚     ハ:測定数     ニ:適切

誤りです。

選択肢2. イ:1種   ロ:塗膜の全厚     ハ:管理基準値  ニ:不十分

正しいです。

選択肢3. イ:1種   ロ:塗膜1層ごとの厚さ  ハ:管理基準値  ニ:不十分

誤りです。

選択肢4. イ:3種A  ロ:塗膜1層ごとの厚さ  ハ:測定数    ニ:適切

誤りです。

まとめ

塗替え塗装では、新設塗装のように均一な状態の素地に塗装を行うわけではありません。そのため、塗膜厚のばらつきが大きくなりやすく、一律の管理基準値を適用することが難しいという点が特徴です。この問題では、そのような塗替え塗装の特性を踏まえて、適切な測定方法や評価基準を選択する能力が求められます。

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03

塗替え塗装の塗膜厚の管理に関する項目を覚えておきましょう。

 

イ:1種

塗替え塗装の塗膜厚は、素地調整程度1種を行う場合を除き、

塗膜残存部、鋼材面露出部とも素地調整の仕上り状態が部分によって異なるため塗膜厚のばらつきが大きくなります。

1種は、さびや旧塗膜を完全に除去して鋼材面を露出させます。

また、大掛かりな作業になるため、道路橋など大きな構造物に対してのみ行われます。

工事期間や費用、周辺環境への影響など、工事上の制約条件があれば、素地調整の程度を控えめにする必要もあります。

ロ:塗膜の全厚

塗膜の全厚を測定対象とするため、残存塗膜の厚さが異なる場合、塗装後の測定値も異なります。

ハ:管理基準値

「管理基準値」が適切です。

新設塗装時の管理基準値は、塗替え塗装のばらつきに適用できません。

ニ:不十分

「不十分」が適切です。

1層当たりの乾燥塗膜厚を直接測定することは不可能です。

ロにもありますが、乾燥塗膜厚の管理は、測定時の塗膜全厚に対して行います。

選択肢1. イ:3種A  ロ:塗膜の全厚     ハ:測定数     ニ:適切

誤りです。

選択肢2. イ:1種   ロ:塗膜の全厚     ハ:管理基準値  ニ:不十分

正しいです。

選択肢3. イ:1種   ロ:塗膜1層ごとの厚さ  ハ:管理基準値  ニ:不十分

誤りです。

選択肢4. イ:3種A  ロ:塗膜1層ごとの厚さ  ハ:測定数    ニ:適切

誤りです。

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