2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(後期)
薬液注入 問2

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(後期) 薬液注入 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

含水比の大小によって変化する土のコンシステンシーに関係する収縮限界、塑性限界及び液性限界の大小関係として、次のうち適当なものはどれか。
  • 液性限界 > 塑性限界 > 収縮限界
  • 液性限界 > 収縮限界 > 塑性限界
  • 塑性限界 > 収縮限界 > 液性限界
  • 塑性限界 > 液性限界 > 収縮限界

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この過去問の解説 (3件)

01

含水比に関する基礎的項目です。よく覚えておきましょう。

 

土のコンシステンシーとは、土が含む水分量の違いによって変化する状態や、変形に対する抵抗力の程度を示す用語です。

単位は、%です。

細粒土は、含水量の多少によりドロドロした液体状、ネバネバした塑性体状、ボロボロとした半固体状、さらにカチカチの固体状になります。

このような土の含水量の変化による状態の変化や変形に対する抵抗の大小を総称してコンシステンシーといい、練返した細粒土のそれらの状態の変化する境界の含水比をそれぞれ液性限界、塑性限界、収縮限界といいます。

液性限界:土が塑性状から液状に移るときの境界の含水比。
塑性限界:土が塑性状から半固体状に移るときの境界の含水比。
収縮限界:土の含水比をある量以下に減じてもその体積が減少しない状態の含水比。

です。

従って、液性限界 > 塑性限界 > 収縮限界となります。

選択肢1. 液性限界 > 塑性限界 > 収縮限界

正しいです。

選択肢2. 液性限界 > 収縮限界 > 塑性限界

誤りです。

選択肢3. 塑性限界 > 収縮限界 > 液性限界

誤りです。

選択肢4. 塑性限界 > 液性限界 > 収縮限界

誤りです。

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02

含水比に関する問題です。ポイントをしっかり押さえましょう。

 

収縮限界 (Shrinkage Limit)
土が水分を失っても体積が変わらなくなる含水比。
塑性限界 (Plastic Limit)
土が塑性(変形できるが戻らない)の性質を示すようになる含水比。
液性限界 (Liquid Limit)
土が液体のように流動する性質を示すようになる含水比。


これらの関係は次のようになります:

液性限界 (Liquid Limit)最も高い含水比を示し、土が流動し始めるポイント。
塑性限界 (Plastic Limit)その次に高い含水比を示し、土が塑性状態になるポイント。
収縮限界 (Shrinkage Limit) 最も低い含水比を示し、土が収縮を止めるポイント。
したがって、これらの限界の大小関係は次の通りです:

液性限界 > 塑性限界 > 収縮限界

選択肢1. 液性限界 > 塑性限界 > 収縮限界

正しいです。

選択肢2. 液性限界 > 収縮限界 > 塑性限界

間違いです。

選択肢3. 塑性限界 > 収縮限界 > 液性限界

間違いです。

選択肢4. 塑性限界 > 液性限界 > 収縮限界

間違いです。

まとめ

各用語について、しっかりと押さえましょう。

参考になった数4

03

コンシステンシーとは、簡単に言うと土の柔らかさや粘り気といった状態のことです。このコンシステンシーは、土に含まれる水分量、つまり含水比によって大きく変化します。

選択肢1. 液性限界 > 塑性限界 > 収縮限界

正しいです。

含水比が増加するにつれて、土の状態は次のようになります。

収縮限界: 土が固体から半固体状に移り変わる際の含水比。

塑性限界: 土が半固体状から塑性状に移り変わる際の含水比。

液性限界: 土が塑性状から液状に移り変わる際の含水比。 つまり、含水比が最も低い状態が収縮限界、次に塑性限界、最も高い状態が液性限界となります。

選択肢2. 液性限界 > 収縮限界 > 塑性限界

誤りです。

収縮限界は塑性限界よりも小さい値になります。

選択肢3. 塑性限界 > 収縮限界 > 液性限界

誤りです。

液性限界は塑性限界よりも大きい値になります。

選択肢4. 塑性限界 > 液性限界 > 収縮限界

誤りです。

液性限界は塑性限界よりも大きい値になります。

まとめ

土のコンシステンシーは、土の含水比によって大きく変化します。含水比が増加するにつれて、土は固体から半固体、塑性、そして液体の状態へと変化していきます。これらの状態変化の境となる含水比が、それぞれ収縮限界、塑性限界、液性限界として定義されます。これらの指標を理解することで、土の強度や変形特性を予測し、適切な地盤改良工法を選択することができます。

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