2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(後期)
薬液注入 問4
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(後期) 薬液注入 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
土の透水係数に影響する因子に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 土粒子径が小さくなるほど、透水係数は小さくなる。
- 土粒子間の間隙が小さいほど、透水係数は大きくなる。
- 土の飽和度が大きくなるほど、透水係数は大きくなる。
- 浸透水の温度が低いほど、透水係数は小さくなる。
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この過去問の解説 (3件)
01
土の透水係数に影響する因子に関する設問になります。ポイントを覚えて確実に押さえましょう。
正しいです。土粒子径が小さいと、土中の間隙が狭くなり、水が通りにくくなるため、透水係数は小さくなります。
適当でないです。土粒子間の間隙が小さいと、水が通る経路が狭くなるため、透水係数は小さくなります。間隙が大きいほど、水が通りやすくなり、透水係数は大きくなります。
正しいです。飽和度が高いほど、土中の空隙が水で満たされ、水が通りやすくなるため、透水係数は大きくなります。
正しいです。水温が低いと水の粘性が高くなり、水の流れが遅くなるため、透水係数は小さくなります。
土の透水係数に影響する因子について、しっかりと押さえていきましょう。
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02
基礎項目になります。覚えておきましょう。
透水係数は水が土壌を通過する際の水の通りやすさの度合いを表します。
適当です。
一般に、土や砂の粒子の粒径が小さいほど透水性が小さく(透水係数は小)、粒径が大きいほど透水係数は大きくなります。
これは、粒径が小さいほど砂同士がより緊密に接触した状態となるため、水が流れる隙間がなくなり、透水性が小さくなります。
逆に粒径が大きい石同士などは、隙間に水が入り込めることから、水が流れやすくなり、透水性が大きいと言えます。
適当でないです。
間隙が小さいほど、水が流れる隙間がなくなり、透水性が小さくなります。
逆に粒径が大きい石同士などは、隙間に水が入り込めることから、水が流れやすくなり、透水性が大きいと言えます。
適当です。
土の透水係数は、飽和度が低い状態(部分的に飽和している状態)では、空気が土の間隙に存在するために水が通りにくくなり、透水係数は低くなります。
しかし、飽和度が100%に近づく(完全に飽和する)と、間隙がすべて水で満たされるため、透水係数は最大になります。
適当です。
浸透水の温度が低くなると、粘性係数が低減し、透水係数は小さくなります。
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03
透水係数とは、土中を水がどれくらい流れやすいかを示す指標で、土の工学的性質を評価する上で非常に重要な要素です。
適切な記述です。
土粒子径が小さいほど、土粒子間の隙間が小さくなり、水が流れにくくなります。そのため、透水係数は小さくなります。
不適切な記述です。
土粒子間の間隙が小さいほど、水が流れる経路が狭くなり、透水係数は小さくなります。
適切な記述です。
土の飽和度が大きいということは、土の空隙がすべて水で満たされている状態です。この状態では、水が流れやすくなり、透水係数は大きくなります。
適切な記述です。
水の粘性係数は温度が低いほど大きくなります。粘性係数が大きいほど、水が流れにくくなるため、透水係数は小さくなります。
透水係数は、土の粒径、間隙の大きさ、飽和度、そして水の温度など、様々な要因によって変化します。これらの因子を正しく理解することは、土に関する様々な問題を解決する上で不可欠です。
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