2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(後期)
薬液注入 問5
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(後期) 薬液注入 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
軟弱地盤対策工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 高圧噴射攪拌工法は、ロッド先端に取り付けられた特殊なノズルから高圧で噴射される固化材等で地盤を切削し、切削された軟弱土と固化材とを原位置で混合し、改良する工法である。
- 深層混合処理工法は、原位置の軟弱土と固化材を強制的に攪拌混合することにより、地中に強固な柱体状等の安定処理土を形成する工法である。
- 表層混合処理工法は、表層部分の砂質土や砂礫土とセメントや石灰等の固化材と攪拌混合することにより改良し、地盤の安定等を図る工法である。
- 石灰パイル工法は、軟弱地盤中に生石灰が主成分である粉粒状の改良材をパイル状に圧入造成し、生石灰の優れた吸水及び膨張作用を利用する工法である。
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この過去問の解説 (3件)
01
軟弱地盤対策工法に関する設問になります。ポイントを覚えて確実に押さえましょう。
正しいです。高圧噴射攪拌工法は、高圧で噴射される固化材と軟弱土をその場で混合して、地盤を改良する工法です。
正しいです。深層混合処理工法は、軟弱地盤の深部にある土と固化材を混合し、強固な柱体を形成することで地盤を改良します。
適当でないです。表層混合処理工法は、様々な地盤に対応できるため、特定の地盤のみではありません。
正しいです。石灰パイル工法は、材料である生石灰が地中の水分と反応し、消石灰(地中との水を吸収して膨張した状態)となることで、地盤の支持力向上や沈下抵抗、滑り破壊に対して抵抗を持つことで地盤を改良する工法です。
軟弱地盤対策工法について、しっかりと押さえていきましょう。
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02
軟弱地盤対策工法は必須問題です。各工法の特徴を押さえておきましょう。
適当です。
固化材を高圧で噴射し、地盤を切削しながら混合・撹拌する方法です。
地中構造物をかわした改良や狭い場所の改良が可能です。
適当です。
柱状改良工法などと言われることもあります。
セメントスリラー(セメント系の固化材と水を混ぜたもの)と原地盤を専用の機械で混合攪拌する事で文字通り「柱状」の改良体を土中に施工し、地盤の改良工事とする工法です。
深くまで改良できるため、厚い軟弱地盤にも対応可能です。
適当でありません。
表層部分の砂質土や砂礫土ではなく、粘性土などさまざまな種類に対しても適応されます。
表層混合処理工法は、建設機械のトラフィカビリティの確保や地盤支持力の増加を目的に、
表層地盤にセメントや石灰などの固化材を混合する工法です。
適当です。
地中に生石灰が主成分となる改良材をパイル状(杭状)に圧入する工法です。
生石灰が地中の水分と反応して膨張し、地盤の支持力向上や沈下抵抗、滑り破壊に対しての防止策となります。
少しひっかけのような問題でした。
文中で少しでも引っかかる部分を見落とさないように気をつけましょう。
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03
軟弱地盤とは、建物を支えるのに十分な強度や安定性がない地盤のことで、建築物や構造物の建設においては、この軟弱地盤を改良することが非常に重要です。
適切な記述です。
高圧噴射攪拌工法は、高圧のジェット水流で地盤を切削しながら固化材を注入し、混合することで地盤を改良する工法です。
適切な記述です。
深層混合処理工法は、地中に攪拌機を挿入し、原位置の土と固化材を混合することで、柱状の改良体を形成する工法です。
不適切な記述です。
表層混合処理工法は、砂質土や砂礫土だけでなく、粘性土など様々な種類の土に対して適用できます。 表層部分の地盤を機械で攪拌し、セメントや石灰などの固化材と混合することで、地盤の強度を増し、沈下や変形を抑える効果があります。
適切な記述です。
生石灰を地中に圧入し、生石灰が水と反応して水酸化カルシウムとなり、周辺の土と化学反応を起こすことで地盤を安定化させる工法です。生石灰の膨張作用によって地盤の強度が増し、沈下や滑り破壊を防ぐ効果があります。
弱地盤対策工法は、建築物の基礎を安定させるために非常に重要な技術です。しかし、どの工法を選ぶかは、地盤の状況や構造物の種類によって異なります。
表層混合処理工法は、適用範囲が広く、様々な地盤に対して有効な工法であるという点が重要です。また、石灰パイル工法は、生石灰の化学反応を利用することで地盤を安定化させるという点が特徴です。
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