2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(後期)
薬液注入 問12

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(後期) 薬液注入 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

二重管ストレーナー工法(複相型)の施工手順に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 削孔は、削孔機械を使用して、所定深度まで行う。
  • 一次注入は、削孔完了後、瞬結性薬液に切り替え、注入管周囲のシール及び粗詰め注入を行う。
  • 二次注入は、一次注入と同じステップで、緩結性薬液による割裂注入を行う。
  • 注入完了は、ステップアップしながら一次注入、二次注入の手順を繰り返し、所定改良区間の注入を行う。

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この過去問の解説 (3件)

01

二重管ストレーナー工法(複相型)の施工手順に関する設問になります。ポイントを覚えて確実に押さえましょう。

選択肢1. 削孔は、削孔機械を使用して、所定深度まで行う。

正しいです。二重管ストレーナー工法では、最初に削孔を行い、注入する深さに応じて地盤を削ります。

選択肢2. 一次注入は、削孔完了後、瞬結性薬液に切り替え、注入管周囲のシール及び粗詰め注入を行う。

正しいです。一次注入は、瞬結性薬液を用いて注入孔周囲をシールし、地盤を強化する工程です。この工程によって、二次注入の効率が向上し、より効果的な地盤改良が可能となります。

選択肢3. 二次注入は、一次注入と同じステップで、緩結性薬液による割裂注入を行う。

適当でないです。割裂注入ではなく、浸透注入を行います。

選択肢4. 注入完了は、ステップアップしながら一次注入、二次注入の手順を繰り返し、所定改良区間の注入を行う。

正しいです。注入完了までに、ステップアップ(段階的に注入深度を上げていく方法)を行い、全体の改良区間に対して注入を繰り返すのが一般的な手順です。

まとめ

二重管ストレーナー工法(複相型)の施工手順について、しっかりと押さえていきましょう。

参考になった数5

02

二重管ストレーナー工法(複相型)の施工手順に関する設問です。

ポイントを押さえておきましょう。

選択肢1. 削孔は、削孔機械を使用して、所定深度まで行う。

適当です。

「削孔」というのは、簡単に言うと「地面に穴を掘る」ことです。

専用の機械を使って、あらかじめ決められた深さまで地面に穴を掘ります。

この作業は、後で薬液を注入するための最初の工程です。

選択肢2. 一次注入は、削孔完了後、瞬結性薬液に切り替え、注入管周囲のシール及び粗詰め注入を行う。

適当です。

一次注入は、穴を掘った後、最初に行う薬液の注入です。

一次注入では、すぐに固まる「瞬結性薬液」を使って、穴の周りをシール(密封)します。

シールは、薬液が他の場所に流れ出てしまわないようにする役割があります。

また、粗詰め注入という作業で、穴をしっかり埋めることも行います。

選択肢3. 二次注入は、一次注入と同じステップで、緩結性薬液による割裂注入を行う。

適当でありません。

一次注入は、瞬結性薬液を使用し、削孔直後にシールや粗詰めを行います。

この工程は主に、孔壁を補強し、地盤の安定性を高めるために行われます。

 

二次注入は、一次注入で行った粗詰めの後、緩結性薬液を使用して、地盤をより安定させます。

割裂注入は通常、緩結性薬液ではなく別の手法で行われます。

割裂注入は、地盤の割れ目に薬液を注入するため、異なる工程や機材が必要となります。

選択肢4. 注入完了は、ステップアップしながら一次注入、二次注入の手順を繰り返し、所定改良区間の注入を行う。

適当です。

一次注入と二次注入を繰り返しながら、地面の中の改良が必要な範囲すべてに薬液を注入します。

この工程が終わると、注入作業が完了です。

参考になった数1

03

二重管ストレーナー工法は、地盤中に薬液を注入し、地盤の強度や透水性を向上させる工法の一つです。この工法は、瞬結性の薬液で一次注入を行い、その後、緩結性の薬液で二次注入を行うという特徴があります。

選択肢1. 削孔は、削孔機械を使用して、所定深度まで行う。

適切です。

二重管ストレーナー工法の最初の工程は、所定の深さまで孔を掘る削孔作業です。これは、通常、削孔機を使用して行われます。

選択肢2. 一次注入は、削孔完了後、瞬結性薬液に切り替え、注入管周囲のシール及び粗詰め注入を行う。

適切です。

削孔が完了した後、瞬結性の薬液を注入し、注入孔の周囲をシールするとともに、大きな空隙を埋める粗詰め注入を行います。

選択肢3. 二次注入は、一次注入と同じステップで、緩結性薬液による割裂注入を行う。

適切ではありません。

二次注入は、一次注入の後に行われ、緩結性の薬液を用いて、一次注入で埋められなかった小さな空隙を充填し、地盤を均一に強化します。「割裂注入」という表現は、この工法の一般的な表現ではありません。二次注入は、割裂注入ではなく、一次注入で埋められなかった小さな空隙を充填する「浸透注入」と表現するのが一般的です。

選択肢4. 注入完了は、ステップアップしながら一次注入、二次注入の手順を繰り返し、所定改良区間の注入を行う。

適切です。

二重管ストレーナー工法は、ステップアップしながら、一次注入と二次注入を繰り返すことで、所定の範囲の地盤を改良していきます。

まとめ

二重管ストレーナー工法は、瞬結性の薬液と緩結性の薬液を2段階で注入することで、地盤を効果的に改良する工法です。一方、割裂注入は、地盤を割裂させながら薬液を注入する工法であり、二重管ストレーナー工法の二次注入とは異なります。

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