2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(後期)
薬液注入 問13

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この過去問の解説 (2件)

01

薬液注入工法の施工管理に関する設問になります。ポイントを覚えて確実に押さえましょう。

選択肢1. 薬液の配合にあたっては、ゲル化時間との関係が強く、かつゲル化時間は温度等によって変化するため、十分な配慮が必要である。

正しいです。ゲル化時間は薬液の硬化速度に直結するため、温度や混合比などに配慮して配合を行うことが非常に重要です。

選択肢2. 注入材料の比重の測定については、材料入荷時に実施し、一般に濃度測定も兼ねているので、配合混練時に実施しなくてもよい。

適当でないです。注入材料の比重や濃度は、材料入荷時だけでなく、配合混練時にも必ず測定し、品質を確保する必要があります。これにより、混練の精度が高まり、施工の安定性が確保されます。

選択肢3. 計量混合方法を含めた配合管理にあたっては、注入プラントに配合表、材料投入順序や材料の取扱い上のチェックシートを用意し、管理する。

正しいです。適切な配合管理を行うために、配合表やチェックシートを使用し、材料の投入順序や取扱いを厳格に管理することが重要です。

選択肢4. ゲル化時間の調整は、注入材の種類によって多少の違いがあるが、硬化剤、促進剤等の量の調整で行い、硬化剤を増量した場合は、ゲル化時間を短縮できる。

正しいです。ゲル化時間は、硬化剤や促進剤の量によって調整でき、硬化剤を増やすことでゲル化時間を短くすることが可能です。

まとめ

薬液注入工法の施工管理について、しっかりと押さえていきましょう。

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02

薬液注入工法の施工管理に関するポイントを押さえましょう。

 

選択肢1. 薬液の配合にあたっては、ゲル化時間との関係が強く、かつゲル化時間は温度等によって変化するため、十分な配慮が必要である。

適当です。

ゲル化時間(ゲルタイム)は薬液の配合の割合や混合方法により変動し、また水温や水質によっても左右されるので注入方法や地盤の土質に対応するためにも配慮が必要です。

適切な配合のためにゲル化時間を作業開始前、午前、午後と1日に3回以上測定し、安定しているかを確認します。

薬液は他にも硬化剤の種類や使用量を変化させることでも、反応や硬化の時間が変化します。

選択肢2. 注入材料の比重の測定については、材料入荷時に実施し、一般に濃度測定も兼ねているので、配合混練時に実施しなくてもよい。

適当でありません。

比重試験は配合時に設計通りの配合を行っているかを確認する非常に重要な試験です。
設計通り配合で施工することで、品質が確保されます。

配合混練時にも再度測定を行い、実際に使用する際の品質を確認する必要があります。

選択肢3. 計量混合方法を含めた配合管理にあたっては、注入プラントに配合表、材料投入順序や材料の取扱い上のチェックシートを用意し、管理する。

適当です。

品質管理項目となっていますので、文中のとおりです。

選択肢4. ゲル化時間の調整は、注入材の種類によって多少の違いがあるが、硬化剤、促進剤等の量の調整で行い、硬化剤を増量した場合は、ゲル化時間を短縮できる。

適当です。

ゲル化時間とは、薬液が液体から固体へと変化するまでの時間のことです。

この時間は施工の品質や効率に影響を与えるため、適切に管理する必要があります。

 

硬化剤は、薬液が固まる(ゲル化する)速度を速めるための材料です。

硬化剤の量を増やすと、化学反応が早まり、ゲル化時間が短縮されます。

促進剤もゲル化を速めるために使われることがあり、これも量を調整することでゲル化時間に影響を与えます。

ただし、注入材の種類によって調整方法や効果に多少の違いがありますが、一般的には硬化剤を増やすことでゲル化時間を短くすることができます。

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