2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(後期)
薬液注入 問36
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(後期) 薬液注入 問36 (訂正依頼・報告はこちら)
薬液注入を行う場合の地下水等の水質の監視に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 地下水の採水回数は、工事中は毎日1回以上、工事終了後2週間を経過するまでは毎日1回以上、工事終了後2週間経過後半年を経過するまでは月2回以上である。
- 地下水の採水地点は、注入箇所及びその周辺の地域の地形及び地盤の状況、地下水の流向等に応じて選定し、注入箇所から概ね10m以内に1箇所の採水地点を設けなければならない。
- 水ガラス系の有機物を含まない薬液注入では、薬液注入箇所からの湧水等の排出水を公共用水域へ排出するときの、水素イオン濃度は、pH値8.6以下である。
- 水ガラス系の有機物を含む薬液注入では、地下水の過マンガン酸カリウム消費量は10ppm以下でなければならない。
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この過去問の解説 (3件)
01
薬液注入を行う場合の地下水等の水質の監視に関する設問になります。ポイントを覚えて確実に押さえましょう。
正しいです。工事中および工事後の一定期間、地下水の質を監視するために定期的に採水を行うことが重要です。
適当でないです。「地下水については、薬液注入箇所及びその周辺の地域の地形及び地盤の状況、地下水の流向等に応じ、監視の目的を達成するため必要な箇所について選定するものとする。この場合において、注入箇所からおおむね一〇メートル以内に少なくとも数箇所の採水地点を設けなければならない」、と定められております。よって1箇所ではなく複数箇所が正しいです。
正しいです。水ガラス系の有機物を含まない薬液の排水は、pH値が8.6以下である必要があります。
正しいです。過マンガン酸カリウム消費量は有機物の指標の一つであり、規制の範囲内に収める必要があります。
薬液注入を行う場合の地下水等の水質の監視について、しっかりと押さえていきましょう。
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02
薬液注入工法は、地盤の強度や透水性を向上させる効果的な工法ですが、一方で、注入薬液が地下水に漏出することで水質汚染を起こす可能性があります。そのため、薬液注入工事を行う際には、周辺の地下水の水質を定期的に監視し、水質汚染を防ぐための対策が求められます。
適当です。
工事中および工事後の一定期間、地下水の質を監視するために定期的に採水を行うことは、薬液注入工事における一般的な手順です。
適当ではありません。
「注入箇所から概ね10m以内に数箇所の採水地点を設けなければならない」が正しい記述です。これは、国土交通省の官技発第一六〇号にも明記されています。注入箇所周辺の地下水の流れや地質構造を把握するため、複数地点で採水を行うことが重要です。
適当です。
一般的に、水ガラス系の有機物を含まない薬液注入の場合、排出水のpH値は6.0~8.5の範囲内に維持することが求められます。これは、自然の水のpH値に近い範囲であり、生態系への影響を最小限にするためです。
適当です。
有機物を含む薬液を注入した場合、地下水中の有機物が増加する可能性があり、水質汚染につながる恐れがあります。そのため、有機物を含む薬液注入を行う場合、地下水の過マンガン酸カリウム消費量に規制が設けられ、10ppm以下という基準が設けられています。
薬液注入工事における地下水の水質監視は、環境保護の観点から非常に重要です。採水回数、採水地点、監視項目などは、事前に計画を立て、関係機関と連携しながら実施する必要があります。
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03
薬液注入を行う場合の地下水等の水質の監視に関する問題です。
難しいですが、少しずつ覚えましょう。
適当です。
工事中および終了後の一定期間は頻繁に採水し、監視が求められます。
誤りです。
「注入箇所から概ね10m以内に数か所」が正しい記述です。
※以下に、国交省 官技発第一六〇号を抜粋します。
四―二 採水地点
採水地点は、次の各号に掲げるところにより選定するものとする。
(一) 地下水については、薬液注入箇所及びその周辺の地域の地形及び地盤の状況、地下水の流向等に応じ、監視の目的を達成するため必要な箇所について選定するものとする。この場合において、注入箇所からおおむね一〇メートル以内に少なくとも数箇所の採水地点を設けなければならない。
適当です。
水ガラス系の有機物を含まない薬液注入の場合、pH値の基準は通常6.0〜8.5の範囲内とされます。
適当です。
有機物を含む場合、地下水の過マンガン酸カリウム消費量に規制があり、10ppm以下が基準とされています。
ポイントを押さえておきましょう。
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