2級土木施工管理技術の過去問
令和6年度(前期)
土木4 問8
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和6年度(前期) 土木4 問8 (訂正依頼・報告はこちら)
盛土の締固めの品質管理に関する下記の①〜④の4つの記述のうち、適当なもののみを全てあげている組合せは次のうちどれか。
① 品質規定方式では、盛土に必要な品質を仕様書に明示し、締固めの工法は施工者に任せる。
② 工法規定方式では、締固め機械の機種や締め回数、盛土材料の敷均し厚さ等を規定する。
③ 盛土の締固めは、土の空気間隙を少なくすることにより透水性を上昇させるように行う。
④ ICT建設機械での施工は、生産性の向上や働き方改革への対応と品質管理への活用等が期待されている。
- ①②
- ①③
- ①②④
- ②③④
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この過去問の解説 (2件)
01
盛土の締固めの品質管理には品質規定方式と工法規定方式があります。
① 「品質規定方式では、盛土に必要な品質を仕様書に明示し、締固めの工法は施工者に任せる。」は正解です。
② 「工法規定方式では、締固め機械の機種や締め回数、盛土材料の敷均し厚さ等を規定する。」は正解です。
③ 「盛土の締固めは、土の空気間隙を少なくすることにより透水性を上昇させるように行う。」は間違いです。土の締固めは、土の空気間隙を少なくすることにより透水性を減少させるために行ないます。
④ 「ICT建設機械での施工は、生産性の向上や働き方改革への対応と品質管理への活用等が期待されている。」は正解です。
間違いです。
間違いです。
正解です。
間違いです。
盛土の締固めの品質管理には品質規定方式と工法規定方式があります。いずれの方式にも長所短所があるため、現場状況に応じて採用します。
また、盛土の締固め品質管理には、情報通信技術(ICT)を用いた方法もあり、GNSSやTSを使ってメッシュ毎に締固め回数をカウントします。これらの管理は機械が自動で行ってくれるため、締固め度の管理や転圧回数のカウントの手間が著しく軽減されます。
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02
問題文では、盛土の品質管理における2つの主な方式である「品質規定方式」と「工法規定方式」の違い、締固めの目的、そして近年注目されているICT技術の活用といった、幅広い知識が問われています。
①:正しい
品質規定方式は、最終的に得られる盛土の品質(例えば、締固め度)を数値で定め、その品質を達成するための具体的な施工方法は施工者に委ねる方式です。施工者は、試験施工等に基づいて最適な施工方法を選択する必要があります。
②:正しい
工法規定方式は、締固めを行うための具体的な方法(機械の種類、締め回数など)を詳細に規定する方式です。これにより、均一な品質の盛土を確保することができます。
③:誤り
締固めは、土の空気間隙を少なくし、土粒子を密に詰めることで、透水性を低下させます。透水性が低い土は、水を通しにくいため、盛土の安定性が増します。
④:正しい
ICT建設機械は、GPSやセンサーなどを活用することで、施工状況をリアルタイムで把握し、自動化や省力化を促進します。これにより、生産性の向上だけでなく、作業員の負担軽減や品質管理の精度向上にも繋がることが期待されています。
上記の解説から、最も適切な解答は、3. ①②④です。
誤りです。
誤りです。
正しいです。
誤りです。
盛土の施工に関するポイントは以下の通りです。
・品質規定方式: 最終的な品質を規定、施工方法は自由
・工法規定方式: 具体的な施工方法を規定
・締固めの目的: 土の空気間隙を少なくし、透水性を低下させる
・ICT建設機械: 生産性向上、品質管理の精度向上に貢献
盛土の品質管理は、構造物の安定性や耐久性を確保するために非常に重要です。
現在は、ICTやDXの進歩により、より高度な品質管理が可能です。
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