2級土木施工管理技士 過去問
令和6年度(後期)
問12 (土木 問12)

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問題

2級土木施工管理技士試験 令和6年度(後期) 問12(土木 問12) (訂正依頼・報告はこちら)

各種のコンクリートに関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
  • 膨張コンクリートは、減水剤を練り混ぜたコンクリートによりひび割れの発生や拡大を防ぐ。
  • 寒中コンクリートとしての施工は、日最低気温が4℃以下になると想定されるときに行う。
  • マスコンクリートでは、セメントのアルカリ骨材反応による構造物の温度変化に伴うひび割れに対する注意が必要である。
  • 水中コンクリートの打込みには、静水中で材料が分離しないよう、原則としてトレミー管若しくはコンクリートポンプを用いる。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、特殊な目的や環境下で使用されるコンクリートについて、その特性や施工上の注意点を問うものです。

 

各コンクリートの定義と目的を正確に把握することが重要です。

選択肢1. 膨張コンクリートは、減水剤を練り混ぜたコンクリートによりひび割れの発生や拡大を防ぐ。

誤りです。

 

減水剤は、コンクリートの流動性を高めたり単位水量を減らしたりするための混和剤であり、膨張コンクリートのひび割れ抑制の主たる目的とは異なります。

選択肢2. 寒中コンクリートとしての施工は、日最低気温が4℃以下になると想定されるときに行う。

誤りです。

 

日最低気温ではありません。日平均温度が4℃以下が適当です。

選択肢3. マスコンクリートでは、セメントのアルカリ骨材反応による構造物の温度変化に伴うひび割れに対する注意が必要である。

誤りです。

 

アルカリ骨材反応は、コンクリート中のアルカリ分と骨材中のシリカが反応して異常膨張を起こし、ひび割れを発生させる現象です。

 

マスコンクリート特有の現象ではありません。

選択肢4. 水中コンクリートの打込みには、静水中で材料が分離しないよう、原則としてトレミー管若しくはコンクリートポンプを用いる。

適当な記述です。

まとめ

それぞれのコンクリートの名称と、その最も重要な目的・注意点を結び付けて覚えておくことが重要です。

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02

それぞれのコンクリートには、特有の目的があります。

「コンクリート名+目的」をセットで覚えるようにしましょう。

選択肢1. 膨張コンクリートは、減水剤を練り混ぜたコンクリートによりひび割れの発生や拡大を防ぐ。

誤りです。

膨張コンクリートは、膨張剤を使用し、乾燥収縮温度ひび割れを抑制します。

減水剤は、ワーカビリティの向上と単位水量を下げる効果があります。

選択肢2. 寒中コンクリートとしての施工は、日最低気温が4℃以下になると想定されるときに行う。

誤りです。

寒中コンクリートは、日平均気温が4℃以下になると想定されるときに行います。

選択肢3. マスコンクリートでは、セメントのアルカリ骨材反応による構造物の温度変化に伴うひび割れに対する注意が必要である。

誤りです。

マスコンクリートでは、セメントの水和熱による構造物の温度ひび割れに対する注意が必要です。

選択肢4. 水中コンクリートの打込みには、静水中で材料が分離しないよう、原則としてトレミー管若しくはコンクリートポンプを用いる。

正解です。

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