2級土木施工管理技士過去問
令和6年度（後期）
問69 (鋼構造物塗装問3)

問題文

重防食塗装における塗料の機能に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

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問題

2級土木施工管理技士試験令和6年度（後期）問69（鋼構造物塗装問3）（訂正依頼・報告はこちら）

重防食塗装における塗料の機能に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

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この問題は、重防食塗装システムを構成する塗料（防食下地、下塗り、中塗り、上塗り）がそれぞれ持つ機能について、その記述の適否を問うものです。

塗膜層の役割、防食構造に焦点を当て問題を見ていきましょう。

選択肢1. 防食下地は、鋼材よりも貴な電位をもつ亜鉛等の犠牲防食作用によって、鋼材の腐食反応を抑制する機能がある。

この記述は誤りです。

犠牲防食作用を持つ金属（亜鉛など）は、保護対象の鋼材（鉄）よりも卑な電位（電位が低い、電子を放出しやすい）を持つ必要があります。

選択肢2. 下塗り塗料は、鋼材面、一次防錆プライマー、防食下地と密着して、腐食因子や腐食促進因子の浸透を抑制し、鋼材の腐食反応を抑制する機能がある。

この記述は、下塗り塗料の主要な機能として正確であり、適当です。

選択肢3. 中塗り塗料は、上塗り塗料の色相よりも濃彩とすることによって、上塗り塗料を塗装したときの隠蔽性を良くする機能がある。

この記述は誤りです。

中塗りの主な役割は、下塗りの保護と膜厚の確保、及び上塗りの密着性向上です。

選択肢4. 上塗り塗料は、防食性の良い樹脂と顔料を選択することによって、長期間にわたって光沢や色相を保つ機能がある。

この記述は誤りです。

上塗り塗料の主要な機能が「耐候性、美観維持」であることに間違いはないが、「防食性」の強調の仕方が不適切と判断されるため不適当です。

まとめ

各塗料層の名称と、その塗料が持つ主要な機能（例えば、付着性、防食性、隠蔽性、耐候性など）を正確に結び付けて理解しているかが解答のポイントとなります。

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