2級土木施工管理技士 過去問
令和6年度(後期)
問70 (鋼構造物塗装 問4)

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問題

2級土木施工管理技士試験 令和6年度(後期) 問70(鋼構造物塗装 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

腐食の分類と形態に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 隙間腐食は、金属同士の接触部の隙間部分の金属が腐食される現象であり、隙間内部での酸素イオン濃度の減少によって、隙間内外で濃淡電池が形成されることにより生じる。
  • 孔食は、金属が表面から孔状に浸食される現象であり、ステンレス鋼等の不働態皮膜を形成した金属に発生しやすい。
  • 異種金属接触腐食は、電解質溶液の存在下で電位差のある異種金属を組み合わせて用いる場合に、卑な金属が酸化(腐食)される現象であり、電気的に絶縁する等の対策が必要である。
  • 全面腐食は、鋼材表面状態が均一で均質な環境にさらされて全面が均一に腐食する現象であり、腐食速度は速く、短時間で構造物に重大な悪影響を及ぼす状態となる。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、特定の腐食形態(隙間腐食、孔食、異種金属接触腐食、全面腐食)の定義、発生メカニズム、および特徴に関する知識を問うものです。

腐食現象と原因、そしてそれがもたらす影響を正しく結び付けて判断することが重要です。

選択肢1. 隙間腐食は、金属同士の接触部の隙間部分の金属が腐食される現象であり、隙間内部での酸素イオン濃度の減少によって、隙間内外で濃淡電池が形成されることにより生じる。

この記述は、隙間腐食の発生メカニズムを正確に表しており、適当です。

選択肢2. 孔食は、金属が表面から孔状に浸食される現象であり、ステンレス鋼等の不働態皮膜を形成した金属に発生しやすい。

この記述は、孔食の現象と発生しやすい金属の特徴を正確に表しており、適当です。

選択肢3. 異種金属接触腐食は、電解質溶液の存在下で電位差のある異種金属を組み合わせて用いる場合に、卑な金属が酸化(腐食)される現象であり、電気的に絶縁する等の対策が必要である。

この記述は、異種金属接触腐食の発生メカニズムと対策を正確に表しており、適当です。

選択肢4. 全面腐食は、鋼材表面状態が均一で均質な環境にさらされて全面が均一に腐食する現象であり、腐食速度は速く、短時間で構造物に重大な悪影響を及ぼす状態となる。

この記述は適当ではありません。

 

全面腐食の速度は環境によって大きく異なり、一般的には局所腐食に比べて腐食速度は比較的遅いことが多いです。

まとめ

腐食の分類と形態を理解することは、適切な材料選定や防食計画を立てる上で非常に重要ですので、しっかり押さえておきましょう。

 

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