2級土木施工管理技士 過去問
令和6年度(後期)
問71 (鋼構造物塗装 問5)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級土木施工管理技士試験 令和6年度(後期) 問71(鋼構造物塗装 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

鋼橋の腐食の因子と要因に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 塩分は、潮解性があり空気中の酸素を吸って溶液になりやすく、水に溶けると水の電気伝導度を大きくして鉄の腐食を促進させる。
  • 腐食環境は、降雨による付着塩分の洗浄作用の有無、鋼橋の桁端部や閉塞部等で結露により湿気がこもる等、橋各部の構造的要因で異なる。
  • 鋼材の腐食促進因子には、日照、気温、塩分や自動車の排気ガス、工場からの排出物、火山性ガス、酸性雨等がある。
  • 鋼材の腐食に及ぼす地理的・地形的要因には、風向、風速、風道、遮蔽物、離岸距離、凍結防止剤散布等がある。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、鋼橋の腐食に影響を与える様々な因子(物質、環境条件)や要因(構造的、地理的・地形的)に関する知識を問うものです。

それぞれの記述が、鋼材の腐食メカニズムや環境との相互作用の観点から適切であるかを判断することが重要です。

選択肢1. 塩分は、潮解性があり空気中の酸素を吸って溶液になりやすく、水に溶けると水の電気伝導度を大きくして鉄の腐食を促進させる。

この記述は誤りです。

 

少し紛らわしい問題です。

空気中の酸素を吸っての一文が誤りです。正しくは水蒸気を吸って溶液になりやすくが適当です。

選択肢2. 腐食環境は、降雨による付着塩分の洗浄作用の有無、鋼橋の桁端部や閉塞部等で結露により湿気がこもる等、橋各部の構造的要因で異なる。

この記述は、腐食環境が橋の構造的要因によって異なることを正確に表しており適当です。

選択肢3. 鋼材の腐食促進因子には、日照、気温、塩分や自動車の排気ガス、工場からの排出物、火山性ガス、酸性雨等がある。

この記述は、鋼材の腐食を促進する様々な因子を正確に列挙しているため適当です。

選択肢4. 鋼材の腐食に及ぼす地理的・地形的要因には、風向、風速、風道、遮蔽物、離岸距離、凍結防止剤散布等がある。

この記述は、鋼材の腐食に影響を及ぼす地理的・地形的要因を正確に列挙しているため適当です。

まとめ

少し紛らわしい問題かとい思います。

設問の一言一句、丁寧に読み解くことがポイントです。

参考になった数1