2級土木施工管理技士 過去問
令和6年度(後期)
問80 (鋼構造物塗装 問14)

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問題

2級土木施工管理技士試験 令和6年度(後期) 問80(鋼構造物塗装 問14) (訂正依頼・報告はこちら)

塗替え塗装作業に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 素地調整終了後、同日中に塗装ができなかった場合は、翌日改めて素地調整を行ってから塗装しなければならない。
  • ローラー塗りは、凹凸が比較的少ない場合に用いられるが、ローラーカバーの選定やローラーの運行に十分注意する。
  • 塗替え塗装作業の際は、素地調整によって発生した細かい錆やダストあるいは、浮き上がっている塗膜を塗り込まないように注意する必要がある。
  • はけ塗りでは、塗膜が薄くならないように塗り付け、くぼみ部分と周辺の塗膜とに著しい段差が生じている場合は、周辺塗膜のエッジ部分の段差をエアハンマーで目立たなくする。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、塗替え塗装作業における素地調整の管理、塗料の塗布方法、そして素地調整で発生する問題点への対処に関する知識を問うものです。

適切な素地調整と塗布方法の選択が、塗膜の品質と耐久性に直結します。各記述が、現場での実際の作業手順や、塗膜の健全性を確保するための基本的な原則に則っているかを判断することが重要です。

選択肢1. 素地調整終了後、同日中に塗装ができなかった場合は、翌日改めて素地調整を行ってから塗装しなければならない。

この記述は、素地調整後の品質管理の基本であり、適当です。

選択肢2. ローラー塗りは、凹凸が比較的少ない場合に用いられるが、ローラーカバーの選定やローラーの運行に十分注意する。

この記述は、ローラー塗りの適用範囲と注意点を正確に表しており、適当です。

選択肢3. 塗替え塗装作業の際は、素地調整によって発生した細かい錆やダストあるいは、浮き上がっている塗膜を塗り込まないように注意する必要がある。

この記述は、塗替え塗装における素地調整後の清掃の重要性を正確に表しており、適当です。

 

選択肢4. はけ塗りでは、塗膜が薄くならないように塗り付け、くぼみ部分と周辺の塗膜とに著しい段差が生じている場合は、周辺塗膜のエッジ部分の段差をエアハンマーで目立たなくする。

この記述は適当ではありません。

 

エアハンマーは、コンクリートの破砕や金属のチッピングなどに使う強力な打撃工具であり、塗装面の段差を「目立たなくする」目的で用いると、既存の健全な塗膜や下地鋼材に著しい損傷を与え、かえって問題を悪化させてしまいます。

まとめ

塗替え塗装作業は、既存の塗膜や素地の状態を正確に判断し、適切な方法で前処理と塗装を行うことが、新しい塗膜の性能を最大限に引き出し、長期的な防食効果を確保するために非常に重要です。

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