2級土木施工管理技士 過去問
令和6年度(後期)
問112 (鋼構造物塗装 問46)

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問題

2級土木施工管理技士試験 令和6年度(後期) 問112(鋼構造物塗装 問46) (訂正依頼・報告はこちら)

塗替え塗装の塗膜厚の施工管理に関する下記の文章中の(イ)〜(ニ)に当てはまる語句の組合せとして、適当なものは次のうちどれか。

・動力工具で素地調整を行った面は、( イ )部、鋼材面露出部とも素地調整の仕上り状態が部分的に異なる。
・塗替え塗装のように( ロ )自体が測定点ごとに異なる可能性が高い場合は、新設塗装時に用いる( ハ )塗膜厚の評価を管理基準値として適用することはできない。
・塗替え塗装の( ハ )塗膜厚の測定では( ニ )を測定対象とするため、( イ )部の厚さが測定点ごとに異なっている場合は、塗装後の( ロ )が測定点ごとに異なる。
  • (イ)錆付着  (ロ)目標値  (ハ)湿潤  (ニ)塗膜全厚
  • (イ)錆付着  (ロ)塗装仕様  (ハ)乾燥  (ニ)塗膜ごとの厚さ
  • (イ)塗膜残存  (ロ)目標値  (ハ)乾燥  (ニ)塗膜全厚
  • (イ)塗膜残存  (ロ)塗装仕様  (ハ)湿潤  (ニ)塗膜ごとの厚さ

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、塗替え塗装における施工管理のポイントを的確に突いています。

用語の意味と、それが実際の現場でどういう状況を指すのかをセットで理解しておきましょう。

選択肢1. (イ)錆付着  (ロ)目標値  (ハ)湿潤  (ニ)塗膜全厚

適当な組み合わせではありません。

選択肢2. (イ)錆付着  (ロ)塗装仕様  (ハ)乾燥  (ニ)塗膜ごとの厚さ

適当な組み合わせではありません。

選択肢3. (イ)塗膜残存  (ロ)目標値  (ハ)乾燥  (ニ)塗膜全厚

適当な組み合わせです。

 

(イ)塗膜残存
塗替え塗装における素地調整(ケレン)で、ディスクサンダーなどの「動力工具」を用いる場合、一般的に「3種ケレン」に分類されます。3種ケレンは、活きている古い塗膜は除去せず、錆や浮き上がった古い塗膜を中心に除去します。
そのため、素地調整後の鋼材表面は、古い塗膜が残っている「塗膜残存」部と、錆などが除去されて鋼材がむき出しになった「鋼材面露出」部が混在した状態になります。

(ハ)乾燥
塗膜厚の管理には、塗装直後の濡れた状態で測る「湿潤塗膜厚」と、塗料が乾いて硬化した後に測る「乾燥塗膜厚」があります。湿潤塗膜厚は塗装作業中の目安として用いますが、最終的な品質を保証し、管理基準値として用いるのは「乾燥塗膜厚」です。

(ニ)塗膜全厚
塗替え塗装の膜厚を電磁膜厚計などで測定する場合、測定器は「残っている古い塗膜」と「新しく塗った塗膜」を区別できません。測定されるのは、両方を合わせた合計の厚さ、すなわち「塗膜全厚」です。このため、(イ)の「塗膜残存」部の厚さが場所によってバラバラだと、管理が難しくなります。

(ロ)目標値
塗替え塗装では(イ)の「塗膜残存」部の厚さが一定ではありません。その上に新しい塗料を塗るため、(ニ)の「塗膜全厚」の測定値も場所によってばらつきます。

選択肢4. (イ)塗膜残存  (ロ)塗装仕様  (ハ)湿潤  (ニ)塗膜ごとの厚さ

適当な組み合わせではありません。

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