2級土木施工管理技士 過去問
令和6年度(後期)
問119 (薬液注入 問6)

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問題

2級土木施工管理技士試験 令和6年度(後期) 問119(薬液注入 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

地下水位低下工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 地下水位低下工法が採用される地質は、シルト質砂から砂礫層に至る透水係数がほぼ10−3〜10−6m/sの範囲に適用される。
  • 地下水位低下工法を用いる場合、対象とする砂層中に連続した不透水層があると、目的とする水位低下の効果が得られないこともある。
  • ディープウェル工法は、透水係数が小さい地盤で用いられ、施工に際しては、ストレーナの適正な配置、適切なスリットの形成等に留意する必要がある。
  • ウェルポイント工法は、真空を利用して排水するため、揚水可能な深さは実用上6m程度である。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、掘削工事の際に行われる「地下水位低下工法」について、その適用条件や工法の原理を正しく理解しているかを問われます。

特に、代表的な工法である「ウェルポイント工法」と「ディープウェル工法」の使い分けが最大のポイントです。

選択肢1. 地下水位低下工法が採用される地質は、シルト質砂から砂礫層に至る透水係数がほぼ10−3〜10−6m/sの範囲に適用される。

適当な記述です。

選択肢2. 地下水位低下工法を用いる場合、対象とする砂層中に連続した不透水層があると、目的とする水位低下の効果が得られないこともある。

適当な記述です。

選択肢3. ディープウェル工法は、透水係数が小さい地盤で用いられ、施工に際しては、ストレーナの適正な配置、適切なスリットの形成等に留意する必要がある。

この記述は適当ではありません。

 

大量の水を効率よく排水する必要がある場合に用いられ、透水係数が大きい砂礫地盤などで特に効果を発揮します。

選択肢4. ウェルポイント工法は、真空を利用して排水するため、揚水可能な深さは実用上6m程度である。

適当な記述です。

まとめ

ウェルポイント工法とディープウェル工法の違いを、下の表で明確に整理しておきましょう。これが最も重要です。

 

項目ウェルポイント工法ディープウェル工法
原理真空を利用した強制排水重力による自由水面の排水
主な適用地盤透水係数が比較的小さい砂質土透水係数が大きい砂礫地盤
適用深度浅い(1段で5~6m程度)深い掘削に対応可能
特徴多数の小口径井戸を設置少数の大口径井戸を設置

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