2級土木施工管理技士 過去問
令和6年度(後期)
問127 (薬液注入 問14)

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問題

2級土木施工管理技士試験 令和6年度(後期) 問127(薬液注入 問14) (訂正依頼・報告はこちら)

薬液注入工事における削孔の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 削孔時に使用した水と切削した土砂の排出を良好に保つ等、注意深く観察しながら作業を進める。
  • 機械の据付けにあたっては、削孔機の安定が悪い場合には削孔精度の低下等の影響が生じるので、施工足場を良好にする。
  • 削孔角度がある孔を削孔するときは、精度をよく削孔するために傾斜計等で計画どおりの角度で削孔されているかを確認する。
  • 削孔深度が深い場合には、削孔径を小さくするか更には、削孔機械を孔曲がりし難いものに変更する。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、薬液注入工事の削孔作業における施工上の留意点について問うものです。 

 

削孔の精度や安定性が注入効果を大きく左右するため、削孔作業中の地盤の状況や機械の安定性などを適切に管理することが求められます。

選択肢1. 削孔時に使用した水と切削した土砂の排出を良好に保つ等、注意深く観察しながら作業を進める。

適当な記述です。

選択肢2. 機械の据付けにあたっては、削孔機の安定が悪い場合には削孔精度の低下等の影響が生じるので、施工足場を良好にする。

適当な記述です。

選択肢3. 削孔角度がある孔を削孔するときは、精度をよく削孔するために傾斜計等で計画どおりの角度で削孔されているかを確認する。

適当な記述です。

選択肢4. 削孔深度が深い場合には、削孔径を小さくするか更には、削孔機械を孔曲がりし難いものに変更する。

誤りです。

 

削孔深度が深い場合には、孔が曲がりやすくなるため、孔径を大きくして孔の剛性を高めるか、または孔曲がりしにくい削孔機械を使用するのが一般的です。

 

したがって、「削孔径を小さくする」という記述は、孔曲がりを助長するおそれがあるため、適当ではありません。

まとめ

この問題のポイントは、削孔深度が深い場合の対応策を正確に理解しているかどうかです。

 

深い孔を掘る際には、孔曲がりを防ぐために、孔径を大きくして剛性を高めるか、孔曲がりしにくい機械を使用するのが原則であり、「孔径を小さくする」という記述は誤りである点を明確に区別して覚えておくことが重要です。

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