二級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科1(建築計画) 問11
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問題
二級建築士試験 平成27年(2015年) 学科1(建築計画) 問11 (訂正依頼・報告はこちら)
住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 車椅子使用者に配慮し、居室の出入口扉の前後は段差を避け、内法(のり)寸法で140cm×140cm程度のスペースを確保する。
- 我が国において、窓を南面で大きく、東西面でなるべく小さく計画することは、パッシブデザインの設計手法の一つである。
- 和室を江戸間(田舎間)とする場合、柱と柱の内法寸法を、基準寸法の整数倍とする。
- コア型の住宅は、設備を1箇所にまとめた形式であり、設備工事費の低減や動線の単純化を図り、外周部には居室を配置することができる。
- ユーティリティの延長として、屋外にサービスヤードを設ける。
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この過去問の解説 (3件)
01
1、車椅子使用者の利用に関しては原則段差を避けることは必然です。
またその転回スペースとして140センチ角のスペースを確保する必要があります。
2、パッシブデザインは建築自体のデザインの創意工夫によって環境的効果を得る設計手法になります。
一方で機械的手法によって効果を得る設計手法をアクティブデザインといいます。
今回の計画では建物自体の設計によって日射を効率的に取り入れようとしているので、パッシブデザインと言えます。
3、江戸間(田舎間)とは、柱芯から柱芯までの寸法を、基準寸法の整数倍とする柱割りのことです。
一方で柱と柱の内法寸法を、基準寸法の整数倍とする柱割りを京間(関西間)と言います。
4、コア型とは、水まわりなどの設備を一箇所にまとめた型になります。
そのため配管であったり設備工事費の低減や動線の単純化がはかれます。
また、それを中心に周囲には居室を配置できることになります。
5、ユーティリティーは家事関係を一空間にまとめたもので一般的に家事室をさします。
サービスヤードは洗濯物を干したり、屋外での家事を行ったりする場所のことです。
そのためお互いに密接に関係しており近接して設けます。
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02
設問「3」は京間の説明となっており、江戸間の説明としては不適当となります。「1、2、4、5」は設問どおりです。
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03
設問1 車椅子は1400mm角以上の回転スペースが必要となります。
設問2 設問の通りです。
設問3 江戸間はシングルグリッド、京間はダブルグリッドです。設問は反対です。
設問4 コア型住宅は水回りを中心に設置する方式で、環境の良い外周部を居室にすることができます。
設問5 ユーティリティーは家事室のようなもので、そこにサービスヤードを設置することは利便性を高めることになります。
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