二級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科1(建築計画) 問19

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問題

二級建築士試験 平成27年(2015年) 学科1(建築計画) 問19 (訂正依頼・報告はこちら)

建築設備に関する次の用語の組合せのうち、最も関係の少ないものはどれか。
  • 換気設備――――ダンパー
  • 給排水設備―――クロスコネクション
  • 電気設備――――キュービクル
  • 照明設備――――アンビエント
  • 空気調和設備――バスダクト

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この過去問の解説 (3件)

01

「ダンパー」とは、換気設備などに設ける閉鎖装置のことで、防火ダンパー(FD)などとも言います。火災検知と連動して外部に通じる換気口等を閉鎖し、建築物の延焼防止を図る重要な役割を果たします。
「耐震ダンパー」とは全く役割が異なりますので、注意が必要です。

「クロスコネクション」とは、水道給水管とそれ以外の配管が直接連結されている状態を言います。
衛生面で社会的に重大な問題を生じさせるおそれがあることから、水道法により固く禁じられています。

「キュービクル」とは高圧電気を受電・降圧するための受電設備を収めた箱で、一定規模以上の電気を使用する(=高圧受電契約をしている)施設や事業所等に設置が必要となります。

「アンビエント」照明は室内全体を控えめの照度で照らす照明のことを言い、作業面の局部照明を指す「タスク」照明とセットで照明計画を行うことが一般的です。

「バスダクト」とは、電力幹線システムのことをいい、拡張や分岐変更が容易なことから、工場などで広く採用されています。
空気調和システムとは関係ないため、「設問5」が不適当となります。

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02

正解は5です。

1、ダクトにつけて空気の換気量の調節をしたり、火災時の空気の遮断をする装置です。
防火ダンパーとも呼ばれ、自動的に閉鎖し、火災が広がることを防止する設備になります。

2、クロスコネクションとは、上水と上水以外の水が混ざってしまう可能性のある配管のことを指します。
上水以外が逆流したり混ざってしまうことは衛生的に問題があるため禁止されています。

3、キュービクルとは、高圧の電圧を一般使用する電圧へと変換するための受電設備などの受配電に必要な設備を収めた箱になります。

4、タスク・アンビエント照明と言われるように照明の手法のことになります。
アンビエント照明は部屋全体を照明することで全般照明とも言います。

5、バスダクトは大規模な建築物や工場などにおいて、高圧配電などをおさめる金属製のダクトです。
名称的に間違えやすいものの代表格なので、必ず覚えておきましょう。

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03

正解は設問5です。

設問1 防火ダンパーとも言います。ダクトから火が回らないように、閉鎖する機構を持っています。

設問2 クロスコネクションは下水と上水が混在する恐れがある状態のことです。

設問3 キュービクルは高圧を低圧に変換するための設備をいいます。

設問4 タスク・アンビエント照明と呼ばれ、全般照明と局部照明の均斉度を1/10とすることが望ましいです。

設問5 バスダクトとは、電力幹線部材の一つです。

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