二級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科1(建築計画) 問20
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問題
二級建築士試験 平成27年(2015年) 学科1(建築計画) 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- インバータ搭載型の高効率ターボ冷凍機は、一般に、定格運転時の効率は高いが、部分負荷運転時には効率が低下する。
- 空気熱源ヒートポンプユニットを複数台連結するモジュール型は、部分負荷に対応して運転台数が変わるので、効率的な運転が可能である。
- 冬期において、冷凍機の圧縮機を運転しないで冷却塔の冷却水を使用するフリークーリングシステムは、電算室などの年間冷房負荷がある施設の空調に採用されている。
- 真空式温水機は、内部の蒸気圧が大気圧以下で運転されるので、安全性が高く、ボイラーの取扱資格者が不要となる。
- 暖房時において、ガスエンジンヒートポンプは、ヒートポンプ運転により得られる加熱量とエンジンの排熱量とを合わせて利用できる。
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この過去問の解説 (3件)
01
1、インバータは負荷に応じて電流の流れを変換し制御することができます。
そのため、部分負荷時において通常より効率よく運転ができます。
2、空気から熱を生み出し利用する方式が空気熱源ヒートポンプです。
複数台設置した場合、負荷に応じて稼働台数が変化するので効率的な運転が可能です。
3、冷却水を直接空調器に送り稼働させる方式をフリークーリングシステムといいます。
中間期や冬期において外部の冷水を有効活用できるため効率的です。
特に年間冷房が必要な施設において採用されています。
4、 真空式温水機は、真空状態において通常より低温で沸騰させその水蒸気を熱源として温水を作る方式です。
5、ガスエンジンヒートポンプは、ガスエンジンで圧縮機を稼働させヒートポンプによって空調を行う方式です。
暖房時にはガスエンジンによる排熱などの熱源を利用することで効率的な運用ができます。
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02
設問1 インバーターは細かく制御できるものと考えてください。よって部分負荷運転時にも効率の良い運転をしてくれます。
設問2 設問の通りです。
設問3 中間期や冬期において、冷却塔の冷却水を冷やし使用することをフリークーリングシステムと言います。圧縮機を作動させずに冷房運転できるため、電算室など常に空調する部屋に最適です。
設問4 真空式温水器は真空の力を利用するため、ボイラーの取扱資格者は不要です。
設問5 ガスエンジンヒートポンプは暖房時に排熱を利用することができます。省エネルギーに有効です。
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03
よって設問1は不適当となります。
設問2~5については、設問の通りです。
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