二級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科3(建築構造) 問20
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問題
二級建築士試験 平成27年(2015年) 学科3(建築構造) 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
建築材料として使用される木材及び木質材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 加圧式防腐処理木材は、現場で切断加工した場合、加工した面を再処理して使用する。
- 板目材は、乾燥すると、木表側に凹に変形する。
- 木材の強度は、一般に、含水率の増加に伴い低下するが、繊維飽和点以上では、ほぼ一定である。
- インシュレーションボードは、木材の小片(チップ)に接着剤を加えて、加熱圧縮成形したボードである。
- 構造用集成材や合板は、繊維方向、積層方向等によって強度性能上の異方性を有している。
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この過去問の解説 (3件)
01
1、加圧式防腐処理木材は、防腐薬剤を加圧注入した材のことです。
現場で切断加工した場合は薬剤が浸透していない断面が出てしまうため、加工した面を再処理して使用する必要があります。
したがって正しい記述となります。
2、木表は樹木の外側の面のことになります。
木表は辺材であるため収縮が大きいく、乾燥すると木表側に凹に変形します。
したがって正しい記述となります。
3、木材の強度は、含水率の増加に伴い柔らかくなるため低下します。
ただし繊維飽和点以上では、ほぼ一定の強度となります。
したがって正しい記述となります。
4、木材の小片に接着剤を加えて、加熱圧縮成形したボードのことをパーティクルボードと言います。
インシュレーションボードは植物性繊維を加圧し成形した板材のことです。
したがって誤りの記述となります。
5、構造用集成材や合板は、繊維方向、積層方向等によって異方性を有しています。
異方性を少なく作ったとしても繊維方向と繊維に対する直行方向では曲げ強度の差があります。
したがって正しい記述となります。
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02
1、加圧式防腐処理木材とは、工場で薬液を加圧・注入して防腐処理をした木材のことです。心材部分は中心まで薬剤が浸透しないため、切断加工した場合断面に再処理する必要があります。
したがって正しい記述となります。
2、板目材は中心からずれた辺材から切り出されたもので、板面両側の収縮の差が大きいため反りなどくるいが生じやすく、乾燥すると木表側に凹に変形します。
したがって正しい記述となります。
3、木材の強度は、一般に含水率の増加に伴い低下しますが、繊維飽和点以上ではほぼ一定となります。
したがって正しい記述となります。
4、インシュレーションボードは、木材繊維を原料として板状に成形されたもので、天然木材ですが均等な質を保つため、扱いやすい建材として使用されています。また多孔質で断熱性、吸音性などにも優れています。
木材の小片(チップ)に接着剤を加えて、加熱圧縮成形したボードは「パーティクルボード」です。
したがって誤った記述となります。
5、構造用集成材や合板は、繊維方向、積層方向等によって強度性能上の異方性を有しています。互い違いに貼り合わせることで、強度が増し、寸法安定性に優れています。
したがって正しい記述となります。
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03
インシュレーションボードとは、
木材などを繊維状にしたものを板状に成形したものです。
設問の内容は、パーティクルボードです。よって、誤りです。
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