二級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科3(建築構造) 問21

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問題

二級建築士試験 平成27年(2015年) 学科3(建築構造) 問21 (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリートに関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
  • クリープ―――――――コンクリートが固まる前に、コンクリートの表面が急激に乾燥することによって収縮し、ひび割れが生じる現象
  • コールドジョイント――先に打ち込んだコンクリートと、後から打ち込んだコンクリートとの打継ぎ部分に生じる、コンクリートが一体化していない継目
  • ブリーディング――――コンクリートを打ち込んだ直後から、練混ぜ水の一部が分離して、コンクリートの上面に上昇する現象
  • 中性化――――――――コンクリート中の水酸化カルシウムが空気中の二酸化炭素と反応することにより、主に炭酸カルシウムが生成され、コンクリートのアルカリ性が失われる現象
  • アルカリ骨材反応―――骨材がセメントペースト中に含まれるアルカリ成分と化学反応を起こし、水分を吸収して膨張することによって、コンクリートにひび割れを生じさせる現象

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。


1、クリープとは鉄筋コンクリート・木材・鋼材でできた梁などが、一定の荷重を長期間受けることによってたわむ現象のことをいいます。またコンクリートが固まる前に、コンクリートの表面が急激に乾燥することによって収縮し、ひび割れが生じる現象のことはプラスチックひび割れといいます。
したがって誤った組合せとなります。

2、コールドジョイントとは先に打ち込んだコンクリートと、後から打ち込んだコンクリートとの打継ぎ部分に生じる、コンクリートが一体化していない継目のことです。コールドジョイントを発生させないためには、打ち重ね時間の短縮とバイブレーターの適切な使用が必要になります。
したがって正しい組合せとなります。

3、ブリーディングとはコンクリートを打ち込んだ直後から、練混ぜ水の一部が分離して、コンクリートの上面に上昇する現象のことです。過度なブリーディングが生じると、コンクリートの均一性や鉄筋の付着力の低下が生じてしまいます。
したがって正しい組合せとなります。

4、中性化とはコンクリート中の水酸化カルシウムが空気中の二酸化炭素と反応することにより、主に炭酸カルシウムが生成され、コンクリートのアルカリ性が失われる現象です。アルカリ性が失われたコンクリートが鉄筋部分まで侵食した場合、鉄筋には錆が発生し、膨張することでコンクリートのひび割れを生じさせます。
したがって正しい組合せとなります。

5、アルカリ骨材反応とは骨材がセメントペースト中に含まれるアルカリ成分と化学反応を起こし、水分を吸収して膨張することによって、コンクリートにひび割れを生じさせる劣化現状の一つです。
したがって正しい組合せとなります。

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02

正解は1です。


1、クリープとは、継続的な荷重によって変形していく現象のことを言います。
コンクリートが固まる前にコンクリートの表面が急激に乾燥することによって収縮し、ひび割れが生じる現象はプラスチック収集ひび割れのことです。
したがって誤りの記述となります。

2、コールドジョイントとは、打ち継ぎ部分に継ぎ目が生じてしまう現象です。
そのためコンクリートの打ち込みは一体的に連続して行う必要があります。
したがって正しい記述となります。

3、ブリーディングとは、コンクリートを打ち込んだ後に水分との分離を起こし水分が浮き上がってしまう現象のことです。
したがって正しい記述となります。

4、中性化とは、コンクリート中の水酸化カルシウムが空気中の二酸化炭素と反応することにより、コンクリートのアルカリ性が失われ中性になってしまう現象のことです。
したがって正しい記述となります。

5、アルカリ骨材反応とは、化学反応によってひび割れを生じる現象のことです。
仕組みとしては、骨材(砂利や砂)がセメントペースト中に含まれるアルカリ金属イオンと化学反応を起こし膨張することで、コンクリートにひび割れを生じさせます。
したがって正しい記述となります。

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03

正解は1

クリープ現象とはコンクリートが固まった後、
長期的に変形していく現象です。よって、誤りです。

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