二級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科4(建築施工) 問8

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問題

二級建築士試験 平成27年(2015年) 学科4(建築施工) 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

型枠工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • せき板として用いるコンクリート型枠用合板の厚さは、特記がなかったので、12mmとした。
  • コンクリート表面が打放し仕上げであったので、型枠緊張材(セパレーター)にコーンを使用した。
  • 早強ポルトランドセメントを使用したコンクリートにおいて、コンクリートの材齢によるスラブ下の支柱の最小存置期間は、平均気温が8°Cであったので12日とした。
  • 型枠は、垂直せき板を取り外した後に、水平せき板を取り外せるように組み立てた。
  • 支柱として用いるパイプサポートの高さが3.6mであったので、水平つなぎを高さ2.5mの位置とし、二方向に設けるとともに、水平つなぎの変位を防止した。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は5です。


1、せき板として用いるコンクリート型枠用合板の厚さは、JASにおいて12mmとされています。
したがって正しい記述となります。

2、コンクリート表面が打放し仕上げの場合、型枠緊張材にコーンを使用します。
コーンはセパレーターと呼ばれるせき板の間隔保持材の先端に取り付けるものです。
したがって正しい記述となります。

3、コンクリートの材齢によるスラブ下の支柱の最小存置期間は、
早強ポルトランドセメントを使用した場合、15℃以上で8日以上、5℃以上15℃未満で12日以上、5℃未満で15日以上となります。
また普通ポルトランドセメントを使用した場合、15℃以上で17日以上、5℃以上15℃未満で25日以上、5℃未満で28日以上となります。
したがって正しい記述となります。

4、型枠は、在置期間の相違より、垂直せき板を取り外した後に、水平せき板を取り外せるようにする必要があります。
したがって正しい記述となります。

5、パイプサポートの高さが3.5mを超える場合、水平つなぎを高さ2m以内ごとに2方向に設け、水平つなぎの変位防止を行います。
したがって誤りの記述となります。

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02

正解は5

パイプサポートは支柱に用いるもので、
高さ3.5mを超える場合は、危険防止のため
高さ2m以内ごとに水平つなぎを二方向に設け、
かつ水平つなぎの変位を防止する必要があります。
設問内容は、2.5mの高さが高すぎるため危険です。
よって、誤りです。

参考になった数8

03

正解は5です。


1、せき板として用いるコンクリート型枠用合板の厚さは、特記がない場合12mmとします。ちなみにコンクリート型枠用合板とは、JAS(日本農林規格)に定められるものであり、塗装又はオーバーレイ加工を施したものをいいます。
したがって正しい記述となります。

2、コンクリート表面が打放し仕上げの場合、型枠緊張材(セパレーター)にはコーンを使用します。コーンは一般的にPコン(プラスチックコーン)と呼ばれ、均一な厚みの壁をつくるために使用される部品です。最終的には撤去され、仕上げ面には撤去後の丸い穴(セパ穴)が残ります。
したがって正しい記述となります。

3、早強ポルトランドセメントを使用したコンクリートにおいて、コンクリートの材齢によるスラブ下の支柱の最小存置期間は、平均気温が5℃以上15℃未満の場合、12日以上とします。ちなみに梁下の場合は気温に関わらず28日以上とします。
したがって正しい記述となります。

4、型枠は、垂直せき板を取り外した後に、水平せき板を取り外せるように組み立てます。
したがって正しい記述となります。

5、支柱として用いるパイプサポートの高さが3mを超えるときは、高さ2m以内ごとに水平つなぎを二方向に設け、かつ水平つなぎの変位を防止します。記述は「2.5mごとに水平つなぎを設けた」とありますので、誤った記述となります。

参考になった数8