二級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科4(建築施工) 問10
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問題
二級建築士試験 平成27年(2015年) 学科4(建築施工) 問10 (訂正依頼・報告はこちら)
鉄筋工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 柱主筋をガス圧接継手とし、隣り合う主筋の継手は、同じ位置とならないように300mmずらした。
- 配筋検査は、不備があった場合の手直し及び再組立てに要する労力・時間を考慮し、組立て工程の途中で、できる限り細かく区切って実施した。
- SD345のD22とD25との継手を、ガス圧接継手とした。
- 降雪時のガス圧接において、覆いを設けたうえで、作業を行った。
- フックのある重ね継手の長さには、末端のフック部分の長さを含めなかった。
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この過去問の解説 (3件)
01
1、ガス圧接継手の場合、隣接する鉄筋継手とは相互に400㎜以上ずらして行います。
したがって誤った記述となります。
2、配筋検査は、不備があった場合の手直し及び再組立てに要する労力・時間を考慮し、組立て工程の途中で、できる限り細かく区切って実施します。
したがって正しい記述となります。
3、ガス圧接継手の場合、鉄筋径が異なる鉄筋同士の継手は原則として呼び径の差が7㎜以下とします。
D22とD25でしたら3㎜差ですのでガス圧接継手をしても問題ありません。
したがって正しい記述となります。
4、降雪時に圧接作業を行う場合、降雪に気をとられて作業に神経が集中できなることへの影響を考えると、そのような状況で圧接作業をするのは望ましくありません。ただし、適切な防護を施した場合は作業することができます。
したがって正しい記述となります。
5、フックのある重ね継手の長さには、末端のフック部分の長さを含めません。鉄筋の折曲げ開始点間の距離とします。
したがって正しい記述となります。
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02
1、ガス圧接継手の場合、隣り合う主筋の継手は、400mm以上ずらします。
また重ね継手の場合は、重ねた部分の端と端までを重ね継手部分の半分以上空ける必要があります。
今回は、ガス圧接継手とし、同じ位置とならないように300mmずらしたとあるので不適当となります。
したがって誤りの記述となります。
2、鉄筋が組み立てられた後では修正の際に非常に手間がかかってしまうため、配筋検査は組立て工程の途中でできる限り細かく区切って実施する必要があります。
したがって正しい記述となります。
3、鉄筋径または呼び名の差が7mmを超える場合には圧接継手は用いることができません。
今回、SD345のD22とD25との継手とのことで7mmを超えないため、ガス圧接継手とすることができます。
したがって正しい記述となります。
4、降雪時において原則はガス圧接を中止します。
ただし覆いを設けるなど必要な対策を取れた場合は作業を行うことができます。
したがって正しい記述となります。
5、重ね継手の長さには、末端のフック部分の長さを含めません。
したがって正しい記述となります。
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03
継手は1箇所に集中することなく相互にずらして
設けることを原則とします。ガス圧縮継手の場合は、
原則400㎜以上ずらす必要があるため、300㎜では不十分です。
よって、誤りです。
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