二級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科1(建築計画) 問2
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問題
二級建築士試験 平成28年(2016年) 学科1(建築計画) 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
日本の歴史的な建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 円覚寺舎利殿(神奈川県)は、部材が細く、屋根の反りが強い等の和様の特徴をもつ建築物である。
- 桂離宮(京都府)は、古書院、中書院、新御殿等から構成され、書院造りに茶室建築の特徴を取り入れた数寄屋造りの建築物である。
- 伊勢神宮内宮正殿(三重県)は、倉庫として用いられた高床家屋が神社建築に転化したと考えられており、掘立て柱が用いられた建築物である。
- 薬師寺東塔(奈良県)は、本瓦葺きの三重塔であり、各重に裳階(もこし)が付いた建築物である。
- 日光東照宮(栃木県)は、本殿と拝殿とを石の間で繋ぐ権現造りの霊廟(れいびょう)建築である。
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この過去問の解説 (3件)
01
円覚寺舎利殿は禅宗様(唐様)であり、部材が細く、屋根の反りが強いのが特徴です。
和様は鎌倉時代以前からあった国内の様式であり、平等院鳳凰堂などがあります。
2. 〇 正しいです。
数奇屋造りの代表的な建築物です。数奇屋は茶の湯を行うところであり、書院造の系統でありながら茶室建築など、自由な意匠を取り入れたものが数奇屋造りです。
3. 〇 正しいです。
伊勢神宮内宮正殿は神社建築の中でも神明造りに属し、高床づくりであり掘立て柱が用いられています。
4. 〇 正しいです。
薬師寺東塔は奈良時代に建造された三重の塔であり、本瓦葺き、裳階の他に三手先の組物を用いているのが特徴です。
5. 〇 正しいです。
本殿と拝殿との間を石の間でつなぐのが権現造りの特徴であり、日光東照宮は徳川家康が祀られている霊廟建築です。
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02
1-円覚寺舎利殿は、禅宗様(唐様)の代表作です。
屋根の反りが強く、詰組という組物が特徴です。
和様建築は長押を用いる等の特徴があり、代表作は平等院鳳凰堂です。
2-設問のとおりです。
桂離宮は書院造りに数寄屋造りを取り入れた、別荘建築の代表作です。
3-設問のとおりです。
伊勢神宮内宮正殿は、棟持柱を持つ神明造りの代表作です。
4-設問のとおりです。
薬師寺東塔は三重の塔ですが、各階に裳階がついているので六重に見えます。
軒を支える組物に三手先組物が使われました。
5-設問のとおりです。
日光東照宮は徳川家康を奉るために造られたもので、権現造りの代表作であり、霊廟建築の代表作でもあります。
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03
1:× 誤りの記述です。
円覚寺舎利殿は和様ではなく禅宗様(唐様)です。
禅宗様(唐様)の特徴は、全体に木割(きわり)が細く、詰め組の組み物を多く配し、木鼻(きばな)・刳(く)り形・桟唐戸(さんからど)・火灯窓(かとうまど)・扇垂木(おうぎだるき)など、装飾的な造作が特徴です。
2:〇 正しいです。
3:〇 正しいです。
4:〇 正しいです。
5:〇 正しいです。
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