二級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科3(建築構造) 問15

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問題

二級建築士試験 平成28年(2016年) 学科3(建築構造) 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

鉄筋コンクリート構造における配筋等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 梁の圧縮鉄筋は、長期荷重によるクリープたわみの抑制及び地震時における靱性の確保に有効であるので、一般に、全スパンにわたって複筋梁とする。
  • 耐震壁の開口に近接する柱(開口端から柱端までの距離が300mm未満)のせん断補強筋比は、原則として、0.4%以上とする。
  • ラーメン構造の中間階における内柱の柱梁接合部において、大梁主筋を通し配筋とする場合は、接合部内で大梁主筋が付着劣化をしないことを確かめる必要がある。
  • 帯筋に用いるスパイラル筋の重ね継手の末端に90°フックを設ける場合、余長は鉄筋の径(異形鉄筋では呼び名に用いた数値)の12倍以上とする。
  • フック付き重ね継手の長さは、鉄筋相互のフックの最外端間の距離とする。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解 : 5

1.〇
主要な梁は、全スパンにわたって複筋梁とします。
梁の圧縮鉄筋は、長期荷重によるクリープたわみを抑えたり、地震時における靱性を確保するのに効果的な働きをします。

2.〇
耐震壁の開口に近接する柱のせん断補強筋比は、0.4%以上です。

3.〇
ラーメン構造の中間階における内柱の柱梁接合部において、大梁主筋を通し配筋とする場合は、接合部内で大梁主筋が付着劣化をしないことを確かめる必要があります。

4.〇
帯筋に用いるスパイラル筋の重ね継手の末端に90°フックを設ける場合、余長は鉄筋の径の12倍以上とします。

5.×
フック付き重ね継手の長さは、鉄筋相互の『折り曲げ開始点間』の距離とします。

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02

最も不適当なものは5番です。

1 . 正
梁の圧縮鉄筋は、
一般に【全スパンにわたって複筋梁】とします。
以下の効果があります。
・長期荷重によるクリープたわみの抑制
・地震時における靱性の確保

2 . 正
耐震壁の開口に近接する柱のせん断補強筋比は、
原則【0.4%以上】とします。

3 . 正
ラーメン構造の中間階における内柱の柱梁接合部では、
大梁主筋を 通し配筋 とする場合、
接合部内で【大梁主筋が付着劣化しない】ことを確かめます。

4 . 正
帯筋に用いるスパイラル筋の重ね継手の末端に90°フックを設ける場合、
余長は【鉄筋径の12倍以上】とします。

5 . 誤
フック付き重ね継手の長さは、
鉄筋相互の【折り曲げ開始点間】の距離とします。
したがって 不適当 です。

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03

1.正)設問の通り

2.正)設問の通り

3.正)設問の通り

4.正)設問の通り

5.誤)
フック付き重ね継手の長さは、鉄筋相互の
【折り曲げ開始点間の距離】とします。

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