二級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科3(建築構造) 問9
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問題
二級建築士試験 平成29年(2017年) 学科3(建築構造) 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
地盤及び基礎構造に関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
- ボイリング----------砂中を上向きに流れる水流圧力によって、砂粒がかきまわされ湧き上がる現象
- 圧密----------------砂質土が、荷重の作用によって、長い時間をかけて排水しながら体積を減少させる現象
- 液状化--------------水で飽和した砂質土等が、振動・衝撃等による間隙水圧の上昇によって、せん断抵抗を失う現象
- 負の摩擦力----------軟弱地盤等において、周囲の地盤が沈下することによって、杭の周面に下向きに作用する摩擦力
- 直接基礎------------基礎スラブからの荷重を直接地盤に伝える形式の基礎
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この過去問の解説 (3件)
01
1 .ボイリング-とは、高い圧力を有する上向きの浸透流によって、砂の粒子がかき回され、砂全体が沸騰状に吹き上げる現象です。
正しい記述です。
2 . 圧密とは、粘性土において長い時間荷重を受けて地面全体が鉛直方向に圧縮される現象です。
誤った記述です。
3 .液状化とは、水で飽和した粒形が比較的均一な細粒土の少ないゆるい砂地盤で、地震動によって振動を受け流動化し地耐力を失う現象です。
正しい記述です。
4 . 負の摩擦力とは、軟弱地盤等において、周囲の地盤が沈下することによって、杭の周面に下向きに作用する摩擦力 のことです。
正しい記述です。
5 .直接基礎とは、基礎スラブからの荷重を直接地盤に伝える形式の基礎のことです。
正しい記述です。
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02
1.ボイリングは根切り底の砂地盤に上向きの水流によって砂が持ち上がり、沸騰した状態で根切り底面を破壊する現象となりますので、正しい記述となります。
2.圧密とは地盤が荷重(建物重量)を受けることにより、土中の間隙水が排出され、長時間かけて土の体積が圧縮されて沈下する現象で、砂質土ではなく粘性土で発生する現象なので、誤った記述となります。
3.液状化とは粒径が比較的均一で細粒度含有率が低い砂地盤において振動や衝撃等を受けることにより、間隙水圧が高くなり流動化し、せん断抵抗を失う現象となりますので、正しい記述となります。
4.負の摩擦力とは軟弱地盤において、杭の周囲が沈下することで杭周面に下向きに作用する摩擦力をいいますので、正しい記述となります。一般的には上向きに摩擦力が作用する為、負となります。
5.直接基礎とは建物の荷重を直接地盤に伝える基礎形式を言いますので、正しい記述となります。
荷重に耐えることができる良好な地盤で採用します。
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03
1、ボイリングは、砂の中を流れる地下水による上向き水流によって、砂粒が湧き上がる現象を言い根切り底面を破壊する現象をいいます。
一方で軟弱な粘性土において周囲の地盤が根切り面を回り込んで膨れ上がる現象をヒービングと言います。
したがって正しい記述となります。
2、圧密とは粘性土において長い時間荷重を受けて地面全体が鉛直方向に圧縮される現象をいいます。
砂質土ではありません。
したがって誤りの記述となります。
3、液状化とは水を多く含んだ砂質土が、振動・衝撃によって水圧が上昇し、せん断抵抗を失う現象を言います。
抵抗を失うことで地盤が緩くなり流動するような現象です。
したがって正しい記述となります。
4、負の摩擦力とは軟弱地盤において、杭を貫通させる際に周囲の地盤が沈下することによって杭の周面に下向きに作用する摩擦力のことを言います。
したがって正しい記述となります。
5、直接基礎とは基礎スラブからの荷重を直接地盤に伝える形式の基礎を言います。
基礎には独立基礎、布基礎、べた基礎があります。
したがって正しい記述となります。
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