二級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科3(建築構造) 問14
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問題
二級建築士試験 平成29年(2017年) 学科3(建築構造) 問14 (訂正依頼・報告はこちら)
鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 部材の曲げモーメントに対する断面算定においては、一般に、コンクリートの引張応力度を無視する。
- 開口のある壁部材の許容せん断力は、壁部材に所定の開口補強がされている場合、開口のない壁部材の許容せん断力に、開口の幅、高さ及び見付面積に応じて定まる低減率を乗じて算定する。
- 梁とスラブを一体に打ち込む場合、梁の剛性については、一般に、梁のスパン長さ等に応じたスラブの有効幅を考慮したT形梁として計算する。
- 柱梁接合部における帯筋比は、一般に、0.2%以上とする。
- 柱の帯筋の間隔は、一般に、柱の上下端付近より中央部を密にする。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 .部材の曲げモーメントに対する断面算定においては、コンクリートの引張応力は圧縮応力の1/10程度であるため、計算上は無視します。
正しい記述です。
2 .開口のある壁部材の許容せん断力は、壁部材に所定の開口補強がされている場合、開口のない壁部材の許容せん断力に、開口の幅、高さ及び見付面積に応じて定まる低減率を乗じて算定します。
正しい記述です。
3 .梁とスラブを一体に打ち込む場合、梁の剛性については、梁のスパン長さ等に応じたスラブの有効幅を考慮したT形梁として計算します。
正しい記述です。
4 .柱梁接合部の帯筋比は、0.2%以上としなければなりません。
正しい記述です。
5 .柱の帯筋の間隔は、原則15 cm以下、梁などとの接合部分では端部から柱の小径の2倍以内の範囲においては10 cm以下とされています。柱の帯筋の間隔は、一般に、柱の中央部より上下端付近を密にしなければなりません。
誤った記述です。
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02
1、コンクリートの引張応力は圧縮応力の1/10程度であるため計算上は無視して算出します。
引張応力に対しては鉄筋部分で全て負担するように設計します。
したがって正しい記述となります。
2、開口のある壁部材の場合、開口部の幅、高さ、見付面積に応じて許容せん断体力を低減しなければいけません。
したがって正しい記述となります。
3、梁とスラブを一体に打ち込む場合、梁の剛性については梁のスパン長さに応じたスラブの有効幅を考慮したT形梁として計算します。
梁の剛性の検討にスラブ部分も考慮するということになります。
したがって正しい記述となります。
4、柱梁接合部における帯筋比は、0.2%以上としなければいけません。
したがって正しい記述となります。
5、柱の帯筋の間隔は、原則15㎝以下とされています。
ただし梁などと接合する部分では端部から柱の小径の2倍以内の範囲においては10㎝以下とされています。
そのため柱の中央部より上下端部の方が密にしなければいけません。
したがって誤りの記述となります。
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03
1.コンクリートの特性は圧縮に強く、引張に弱い特性があります。一般にコンクリートの引張強度は無視することは正しい記述となります。鉄筋は引張・圧縮共に有効です。
2.開口のある壁部材の許容せん断力は、壁部材に所定の開口補強がされている場合、開口のない壁部材の許容せん断力に、開口に対するせん断耐力の低減率を乗じて算定しますので、正しい記述となります。
3.梁とスラブを一体に打ち込む場合、梁の剛性については、スラブの有効幅を考慮したT形梁として計算することができますので、正しい記述となります。
4.柱梁接合部における帯筋比は、0.2%以上としなければならないので、正しい記述となります。
5.柱の帯筋間隔は15cm以下とし、端部から柱の小径の2倍以内は10cm以下となりますので、端部の方が密になります。よって、誤った記述となります。
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