二級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科3(建築構造) 問17
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問題
二級建築士試験 平成30年(2018年) 学科3(建築構造) 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
鉄骨構造の接合に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 軒の高さが9mを超える、又は張り間が13mを超える建築物の構造耐力上主要な部分には、原則として、普通ボルトを使用してはならない。
- 一つの継手に高力ボルトと普通ボルトを併用する場合には、一般に、全応力を高力ボルトが負担するものとして設計する。
- トラス部材の接合部は存在応力を十分に伝えるものとし、その耐力は部材の許容応力の1/2以下であってはならない。
- 隅肉溶接においては、一般に、接合しようとする母材間の角度が60度以下、又は120度以上である場合、溶接部に応力を負担させてはならない。
- 溶接接合において、隅肉溶接のサイズは、一般に、薄いほうの母材の厚さを超える値とする。
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この過去問の解説 (2件)
01
1、軒の高さが9mを超える、又は張り間が13mを超える建築物の構造耐力上主要な部分には、原則、普通ボルトは使用できません。
したがって正しい記述となります。
2、 一つの継手に高力ボルトと普通ボルトを併用する場合には、全応力を高力ボルトが負担するものとして設計します。
したがって正しい記述となります。
3、トラス部材の接合部は存在応力を十分に伝えるものとし、その耐力は部材の許容応力の1/2以下となってはいけません。
トラス部材は応力が集中する箇所ではないため、部材より耐力は少なくなっても大丈夫という考え方になります。
したがって正しい記述となります。
4、隅肉溶接において接合しようとする母材間の角度が60度以下又は120度以上である場合、溶接部に応力を負担させてはいけません。
したがって正しい記述となります。
5、溶接接合において隅肉溶接のサイズは、薄いほうの母材の厚さ以下とします。超える値ではありません。
したがって誤りの記述となります。
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02
記述のほか、衝撃・振動・繰り返し荷重が生じる部分には、普通ボルトを使用してはいけません。
2. 記述は正しいです
高力ボルトと普通ボルトの併用の場合、普通ボルトはその部分の固定の役割を果たし、構造的に効果を発揮しません。
3. 記述は正しいです
ボルト接合部が柱梁などの架構部よりも弱いと、接合部自体が弱点となります。
架構の力の流れを妨げないようにする為に、接合部分の応力は架構部の応力の1/2を超えるように計画します。
4. 記述は正しいです
母材角度60°以下、120°以上の隅肉溶接では、溶接部に応力を負担できないため、あくまでも固定をするために施工することになります。
5. 記述は誤りです
異なる母材厚の場合は、薄い母材厚以下の数値を採用して隅肉溶接のサイズを決定します。
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