二級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科3(建築構造) 問25

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問題

二級建築士試験 平成30年(2018年) 学科3(建築構造) 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

建築材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 酢酸ビニル樹脂系接着剤は、固化後にのこぎりなどにより加工ができるので、屋内の木工事に用いられる。
  • せっこうラスボードは、左官材の付着をよくするために、表面に多数のくぼみを付けたせっこうボードである。
  • けい酸カルシウム板は、断熱性・耐火性に優れているので、耐火構造の天井や壁に用いられる。
  • 強化ガラスは、2枚のフロート板ガラスを透明で強靱な中間膜で貼り合わせたもので、耐貫通性に優れている。
  • 砂岩は、堆積した岩石や鉱物の破片や粒子等が圧力により固化した岩石であり、耐火性に優れているので、内壁の仕上げに用いられる。

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この過去問の解説 (2件)

01

1. 記述は正しいです
 酢酸ビニル系接着剤は、いわゆる木工用ボンドです。
木工用ボンドは、接着後透明になりダボ穴の穴埋めなどの加工をしても、ボンド跡が目立つことはありません。

2. 記述は正しいです
 せっこうラスボードだけでなく、せっこうボードの種類については一度確認して特徴を学習しておくといいでしょう。

3. 記述は正しいです
 けい酸カルシウム板は、その性質によりコンロ廻りの防火処理で、仕上材として用いられています。

4. 記述は誤りです
 強化ガラスは、普通のガラスに熱処理を加え耐風圧を高めたガラスです。
割れると粉々に飛散する特徴があります。
2枚のガラスにフィルムを貼り合わせるのは、合わせガラスになります。

5. 記述は正しいです
 砂岩は、耐火性に優れていますが、風化・耐候性に劣るため外部や水がかり部に用いることは適当ではありません。

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02

正解は4です。


1、 酢酸ビニル樹脂系接着剤は、耐水性に劣るため屋外には用いることはできませんが、屋内の木工事には用いられます。
したがって正しい記述となります。

2、 せっこうラスボードは、防火性、遮音性に優れた材になります。
また左官材の付着をよくするために面に多数のくぼみを付けたせっこうボードのことです。
したがって正しい記述となります。

3、けい酸カルシウム板は、断熱性・耐火性に優れているので、耐火構造の天井や壁に用いることができます。
したがって正しい記述となります。

4、2枚のフロート板ガラスを透明で強靱な中間膜で貼り合わせたもので、耐貫通性に優れているのは合わせガラスになります。
強化ガラスは板ガラスを加熱後急冷して作り上げるガラスになります。
したがって誤りの記述となります。
また、強化ガラスは強度が高く、割れる時に細かく粒子状に破壊します。
そのため加工後に切断することはできません。

5、砂岩は、堆積した岩石や鉱物の破片や粒子等が圧力により固化した岩石であり耐火性に優れているため内壁の仕上げに用いられます。
したがって正しい記述となります。

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