二級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科1(建築計画) 問6

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問題

二級建築士試験 令和元年(2019年) 学科1(建築計画) 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

湿り空気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 絶対湿度が同じであれば、空気を加熱しても、露点温度は変化しない。
  • 絶対湿度が同じであれば、空気を冷却すると、相対湿度は高くなる。
  • 乾球温度が同じであれば、乾球温度と湿球温度との差が小さいほど、相対湿度は低くなる。
  • 乾球温度が同じであれば、相対湿度が高くなると、絶対湿度も高くなる。
  • ある空気を露点温度以下に冷却した後、元の温度に加熱すると、相対湿度は低くなる。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は3です。
この問題は空気線図を参考にしながら覚えてください。

1.正しいです。
 絶対湿度が同じ場合、その空気の露点温度は空気の温度(気温)に左右されません。

2.正しいです。
 空気を冷却することで、空気中に含むことのできる水蒸気量の総量は低下します。
 そのため、絶対湿度が一定の場合、空気中乾燥空気に対する水蒸気の割合が高くなっていくため相対湿度は高くなります。

3.誤りです。
 乾球温度と湿球温度の温度差がなければ湿度100%と言えます。
 そのため、温度差が大きくなるほど水蒸気の蒸発で湿度は低くなり、温度差が小さくなれば湿度は上がります。

4.正しいです。
 乾球温度(気温)が同じ場合、相対湿度が高くなる(100%に近づく)と乾燥空気1kgに含まれる水蒸気量が増加するため、絶対湿度も高くなります。

5.正しいです。
 空気が露点温度以下になると絶対湿度が低下(空気中に含まれる水蒸気量の絶対量が低下)するため、再度同じ温度まで加熱しても空気中に含まれる水蒸気量は減っています。
 そのため、相対湿度も低下します。

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02

1. 記述は正しいです
2. 記述は正しいです
 湿り空気線図において、絶対湿度に変化がない場合、相対湿度が100%になる乾球温度は一致します。
また、乾球温度が下がると相対湿度は100%に近づくので、相関関係があることがわかります。

3. 記述は誤りです
4. 記述は正しいです
 湿り空気線図において、乾球温度に変化がない場合、湿球温度との差が小さくなるほど相対湿度は100%に近づきます。対して、湿球温度との差が大きくなる(低温になる)と相対湿度が小さくなります。

5. 記述は正しいです
 ある温度まで下げた時、空気中の水蒸気が一部水に代わるので絶対湿度が下がることになります。
元の温度に戻すと、絶対湿度が下がった分だけ相対湿度は低くなります。

参考になった数4