二級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科1(建築計画) 問8

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問題

二級建築士試験 令和元年(2019年) 学科1(建築計画) 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

色彩に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • マンセル表色系における明度は、物体表面の反射率の高低を表しており、明度5の反射率は約50 %である。
  • 床や壁などの色彩計画において、一般に、小さいカラーサンプルよりも実際に施工された大きな面のほうが、明度・彩度ともに高く見える。
  • マンセル表色系においては、有彩色を5R4 / 14のように表現し、5Rが色相、4が明度、14が彩度を示している。
  • 各色相のうちで最も彩度の高い色を、一般に、純色といい、純色の彩度は色相や明度によって異なる。
  • 光の色の三原色は赤、緑、青であり、物体表面の色の三原色はシアン、マゼンタ、イエローである。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は1です。

1.誤りです。
 明度は、物体表面の反射率の高低を示すもの(明暗を示すもの)であり、明度0=反射率0%、明度10=反射率100%となります。
 ただし、反射率は10段階に等分されているわけではなく、明度5=反射率約20%となります。

2.正しいです。
 この現象を面積対比と言います。
 大きな面積の色は明度・彩度ともに高く見えるため、色の選択の際には十分注意が必要となります。

3.正しいです。
 記述の通り、左から色相・明度・彩度を示しています。
 5R4 / 14は、赤の純色を表す記号です。

4.正しいです。
 最大の彩度は色相・明度によって異なります。

5.正しいです。
 光の三原色は混合すると白になります。
 一方で、色の三原色は混合すると黒になります。

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02

1. 記述は誤りです
 明度(マンセルバリュー)は、物体表面に当たる光の反射に関する指標です。
明度5のときの反射率はおよそ20%となりますので、明度と反射率に比例関係はないことに気を付けておきましょう。

2. 記述は正しいです
 記述の現象を「面積効果」といいます。
壁など広い面積の色彩計画をする場合は、実際に施工した際に明度・彩度が高いイメージになることを見越して、サンプル色よりも明度・彩度を低く見積もる検討をします。

3. 記述は正しいです
 マンセル表色系で無彩色の表記は、N5やN8のように示します。
数字が小さくなると限りなく黒に近づき、大きくなると限りなく白に近づきます。

4. 記述は正しいです
 マンセル表色系において純色は、赤(R)が最高の彩度に位置します。
反対に、彩度が低い色を「濁色」といい、色相・明度によって異なります。

5. 記述は正しいです
 光の三原色をそれぞれ混ぜると、最終的に白に近づきます。これを「加法混色」といいます。
物体の三原色をそれぞれ混ぜると、最終的に黒に近づきます。これを「減法混色」といいます。

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