二級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科3(建築構造) 問10

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

二級建築士試験 令和元年(2019年) 学科3(建築構造) 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

木造建築物の部材の名称とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
  • 破風板 ---------- 切妻屋根や入母屋(もや)屋根などの妻側において、山形に取り付けられた板材
  • 無目 ------------ 鴨居及び敷居と同じ位置に設ける、建具用の溝のない部材
  • 振れ隅木 -------- 平面上、隅木が桁に対して45度とならない場合の隅木
  • まぐさ ---------- 開口部の上部において、襖(ふすま)や障子を建て込むための溝のある水平部材
  • 上がり框 -------- 玄関等の上がり口の床の縁に取り付けられた化粧材

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

1. 正しい記述です。
破風板は、屋根の妻側に付けられた板のことです。雨風を防ぐ役目があります。

2. 正しい記述です。
無目は、鴨居及び敷居と同じ役割で溝の無い部材です。

3. 正しい記述です。
振れ隅木は、平面上、隅木が桁に対して45度とならない場合の隅木のことです。

4. 不適当な記述です。
「まぐさ」は、開口部の上部に付けられた水平材のことです。
記述の溝のある水平部材は「鴨居」で、鴨居はまぐさを下地にして取り付けられます。

5. 正しい記述です。
上がり框とは、玄関の土間と床の段差部分に使われる横材のことです。

参考になった数14

02

 木造建築物の名称の設問になります。これを機におさらいしておきましょう。

1. 破風板……三角屋根の横から見て厚みになる部分です。
       勾配の先端部で厚みになる部分は、「鼻隠し」になります。

2. 無目……枠材の一種です。
      溝の無い敷居や鴨居で、吊建具の場合は無目敷居ということになります。

3. 振れ隅木……隅木は45度になることで寄棟などの屋根が仕上がります。
        勾配の違いなどで45度では収まらない場合、隅木の角度を変えて仕上げます。

4. まぐさ……枠材の下地材になります。
       記述の溝のある水平部材は「鴨居です」
       その鴨居を取り付ける下地材をまぐさといいます。

5. 上がり框……玄関段差にある化粧材を上がり框といいます。
        日本家屋では、上り框のランクで格式が決まっていました。

 以上の事から、 4. が正解となります。

参考になった数8