二級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科3(建築構造) 問12

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問題

二級建築士試験 令和元年(2019年) 学科3(建築構造) 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

木造建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 曲げ材は、一般に、材せいに比べて材幅が大きいほど、横座屈を生じやすい。
  • 曲げ材端部の支持点付近の引張側に設ける切欠きの深さ(高さ)は、材せいの 1/3 以下とする。
  • トラス梁は、継手・仕口部の変形、弦材に生じる二次曲げ応力などを考慮したうえで、各部材の応力度が許容応力度を超えないように設計する。
  • 胴差の継手は、できるだけ応力の小さい位置に設ける。
  • 水平力が耐力壁や軸組に確実に伝達するように、水平構面の剛性をできるだけ高くする。

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この過去問の解説 (2件)

01

1. 不適当な記述です。
曲げ材は、材幅に比べて「材せい」が大きいほど、横座屈を生じやすくなります。

2. 正しい記述です。
曲げ材端部の支持点付近の引張側に設ける切欠きの深さ(高さ)は、材せいの 1/3 以下とします。

3. 正しい記述です。
トラス梁は、継手・仕口部の変形、弦材に生じる二次曲げ応力などを考慮したうえで、各部材の応力度が許容応力度を超えないように設計します。

4. 正しい記述です。
胴差の継手は、できるだけ応力の小さい位置に設けます。

5. 正しい記述です。
水平力が耐力壁や軸組に確実に伝達するように、水平構面の剛性をできるだけ高くします。

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02

1. 記述は誤りです
 梁材の横座屈は、水平に折れ曲がる座屈になるので、梁幅を大きくすれば細長比が大きくなるので座屈が生じにくくなります。

2. 記述は正しいです
 梁を接合するために下端に欠きこみをした場合、梁せいの1/3以下にして接合しなければなりません。

3. 記述は正しいです
 トラス梁は接合部がピン接合になるため、繊維方向の引張・圧縮の許容応力を満たすように、それぞれの木材を設計します。

4. 記述は正しいです
 水平材を継ぐ場合は、曲げモーメントが生じない部分(梁スパンの1/4付近)で設けるようにします。

5. 記述は正しいです
 面材耐力壁に効果的に伝達するには、床面材を構造材として枠材を緊結することで、確実に力を伝達することができます。

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