二級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科4(建築施工) 問19

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問題

二級建築士試験 令和元年(2019年) 学科4(建築施工) 問19 (訂正依頼・報告はこちら)

塗装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 鉄鋼面に使用する合成樹脂調合ペイントの上塗りは、エアレススプレーによる吹付け塗りとした。
  • 木部のクリヤラッカー塗りの下塗りには、ジンクリッチプライマーを用いた。
  • オイルステイン塗りの色調の調整は、所定のシンナーによって行った。
  • 壁面のローラーブラシ塗りに当たり、隅やちり回りなどは、先行して小ばけを用いて塗装した。
  • パテかいは、一回で厚塗りせず、木べらを用いて数回に分けて行った。

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この過去問の解説 (2件)

01

1. 記述は正しいです
 合成樹脂調合ペイントは、耐アルカリ性に乏しいので、コンクリートとは相性が良くありません。
鉄面に使用する場合は、防錆塗装で下地処理をしてから仕上塗りをします。

2. 記述は誤りです
 木部のクリアラッカーの工程は、下塗りで節止めやヤニ止め塗装、中塗りでシーラー塗装、仕上げにラッカー塗装が標準的な作業になります。
ジンクリッチプライマーは、金属部の防錆塗料になります。

3. 記述は正しいです
 オイルステインは、ボイル油やアルコールなどでできているので、調色する際はシンナーなどで分離しないように調合します。

4. 記述は正しいです
 ローラー塗りは広い面をムラなく施工できますが、細かい部分が不得意です。
マスキング後ローラーで施工できない部分を、あらかじめはけ塗装をしてからローラーで仕上げます。

5. 記述は正しいです
 パテかいは、一回でパテ処理すると盛り上げムラや施工精度に影響するため、薄塗りで数回に分けて施工することで仕上がりが良くなります。

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02

1. 正しい記述です。
エアレススプレーは、塗料に専用の機械を用い高圧をかけて、霧状で吹き付けるものです。

2. 間違った記述です。
木部のクリヤラッカー塗りでは面を平にした後、下塗りとしてウッドシーラーを塗布します。
ジンクリッチプライマーは、さび止めに使われる下塗り塗料です。

3. 正しい記述です。
オイルステイン塗りの色調の調整は、所定のシンナーを用います。

4. 正しい記述です。
隅やちり回りなどは小ばけを用いて塗装し、ローラーブラシで広い面を塗装します。

5. 正しい記述です。
深さがある部分のパテかいは、厚塗りするのを避け、一度塗ったパテ面が完全に乾いたのを確認し、数回塗り重ねます。

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