二級建築士の過去問
令和元年(2019年)
学科4(建築施工) 問23

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問題

二級建築士試験 令和元年(2019年) 学科4(建築施工) 問23 (訂正依頼・報告はこちら)

建築工事に用いられる工法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 山留め工事において、地下水位が床付け面より低かったので、親杭横矢板工法を採用した。
  • 既製コンクリート杭工事において、支持地盤に杭先端部を定着させるプレボーリング根固め工法を採用した。
  • 鉄筋工事において、同一径の鉄筋の継手には、ノンスカラップ工法を採用した。
  • 鉄骨工事において、露出形式柱脚のベースモルタルの全面を、あらかじめ同一の高さで平滑に仕上げることが困難であったので、あと詰め中心塗り工法を採用した。
  • タイル工事において、外壁への二丁掛けタイルの張付けは、特記がなかったので、密着張り(ヴィブラート工法)を採用した。

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この過去問の解説 (2件)

01

1. 正しい記述です。
親杭横矢板工法は、地下水位が床付け面より低い場合に採用します。

2. 正しい記述です。
プレボーリング根固め工法では、杭の先端を支持層に到達させます。

3. 不適当な記述です。
ノンスカラップ工法は、「鉄骨工事」において切り欠き無しで溶接することで、「鉄筋工事」では使われません。
同一径の鉄筋の継手の種類には、重ね継手、ガス圧継手があります。

4. 正しい記述です。
後詰工法により、鉄骨の建方を正確に行うことができます。

5. 正しい記述です。
密着張りは、下地に張付けモルタルを塗り、専用の工具でタイルを振動させながら張る工法です。

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02

1. 記述は正しいです
 親杭横矢板工法は、地下水位が低い場合に用いられます。
軟弱地盤やヒービングを起こすような地盤には不向きです。

2. 記述は正しいです
 プレボーリング根固め工法は、支持地盤への掘削深さは1.5m程度として既製杭の支持地盤への定着深さは1.0m程度にして確実に抵抗するようにします。

3. 記述は誤りです
 スカラップは、鉄骨の溶接で途中で途切れないようにするための切り欠きの事です。
現在はスカラップを設けずに溶接をする、ノンスカラップ工法が多く採用されています。

4. 記述は正しいです
 あと詰め工法に用いるモルタルは、容積比でモルタル1:砂2の無収縮モルタルとして施工精度を確保します。

5. 記述は正しいです
 密着工法は、下地壁にモルタルを塗り付けて、タイルに振動を与えて密着する施工方法になります。

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