二級建築士の過去問
令和2年(2020年)
学科1(建築計画) 問11

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問題

二級建築士試験 令和2年(2020年) 学科1(建築計画) 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 家族や来客等、複数人で四方を取り囲んで調理ができるように、台所の形式をアイランド型とした。
  • 開放的な室内空間にするため、平面形式を、水回りや階段などを1箇所にまとめて配置するコア型とした。
  • 高齢者の使用する書斎において、机上面の照度は、JISにおける照度基準の2倍程度とした。
  • 寝室の気積を、1人当たり6m3とした。
  • 高齢者に配慮して、階段の勾配を7/11以下となるようにし、踏面の寸法を300mmとした。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

各選択肢の解説は以下のとおりです。

1→設問のとおり正しいです。

アイランドキッチンは、四方を取り囲んで調理することができます。

2→設問のとおり正しいです。

コア型住宅とは、台所や便所、浴室などのサービス空間を建物の1か所に集約して配置する形式です。

3→設問のとおり正しいです。

高齢者や視覚機能が低下した人の視覚的要求を考慮する場合は、その照度の上限値に近い値(健常者の1.5倍程度)を採用することが望ましいので、2倍は正しいといえます。

4→1人用の寝室の最小面積は5㎡(3畳)であり、夫婦寝室の最小限は収納を除いて約10㎡程度ですが、換気面を考慮すると約13㎡(8畳)程度の広さを確保することが望ましいです。

気積6㎥は狭いといえるため、誤りです。

5→設問のとおり正しいです。

高齢者に配慮した階段は、蹴上16㎝以下、踏面は30㎝以上とすることが望ましいです。

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02

正解は「寝室の気積を、1人当たり6m3とした」です。

選択肢1. 家族や来客等、複数人で四方を取り囲んで調理ができるように、台所の形式をアイランド型とした。

正。

アイランドキッチンは、壁と接しない離れた位置にあるキッチンです。

四方を取り囲んでの調理が可能です。

選択肢2. 開放的な室内空間にするため、平面形式を、水回りや階段などを1箇所にまとめて配置するコア型とした。

正。

トイレ・浴室・キッチンといった水回り設備や階段を1箇所にまとめるコア型は、動線を単純にでき、居住性が高まります。

選択肢3. 高齢者の使用する書斎において、机上面の照度は、JISにおける照度基準の2倍程度とした。

正。高齢者は若年者に比べて高い照度が必要となります。

JISで定められる照度基準より2倍程度高くするのは正しいです。

選択肢4. 寝室の気積を、1人当たり6m3とした。

誤。寝室の気積は1人あたり10㎥必要です。

また、夫婦の寝室の広さは13㎡必要です。

選択肢5. 高齢者に配慮して、階段の勾配を7/11以下となるようにし、踏面の寸法を300mmとした。

正。

高齢者に配慮した階段では、勾配が22/21以下(6/7以下が望ましい)、踏面が280㎜以上となります。

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03

高齢者が増えていく状況から、高齢者配慮の項目は、理解しておきましょう。

選択肢1. 家族や来客等、複数人で四方を取り囲んで調理ができるように、台所の形式をアイランド型とした。

記述の通りで正しいです。島のように独立している形状です。

選択肢2. 開放的な室内空間にするため、平面形式を、水回りや階段などを1箇所にまとめて配置するコア型とした。

水回り、階段の縦動線をまとめると、開放的な空間を設計できるので、記述の通りで正しいです。

選択肢3. 高齢者の使用する書斎において、机上面の照度は、JISにおける照度基準の2倍程度とした。

高齢者は、照度が必要となるので、記述の通りで正しいです。

選択肢4. 寝室の気積を、1人当たり6m3とした。

1人あたり12m3必要なので、記述は誤りです。

選択肢5. 高齢者に配慮して、階段の勾配を7/11以下となるようにし、踏面の寸法を300mmとした。

記述の通りで正しいです。

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