二級建築士の過去問 令和2年(2020年) 学科3(建築構造) 問3
この過去問の解説 (2件)
正解は5です。
各選択肢の解説は以下のとおりです。
1:支点の反力は図2の場合等分布荷重に置き換えて求めます。
その場合 2kN/ⅿ × 6m = 12kN の集中荷重となるので、図1と同じとなるため正しいです。
2:図1、図2も同様に点Cにおいて、最大曲げモーメントとなります。
図1のMc=6×3=18kN/m
図2のMc=6×3ー6×1.5=18-9=9kN・ⅿ
図2の方が小さくなるため正しいです。
3:単純梁のたわみ量は中央が最大となります。
図1においては次式により求めます。
δ=Pl³/48EI(E:ヤング係数 I:断面二次モーメント)
図2においては次式により求めます。
δ=5wl⁴/384EI(E:ヤング係数 I:断面二次モーメント)
ただし、モーメントは共通のため省略します。
図1:12×6³/48=54
図2:5×2×6⁴/384=33.75
よって図2の方が小さくなるため正しいです。
4:軸方向は図1、図2共に発生しません。
よって変更後も変わらないため正しいです。
5:せん断力は荷重と反力により、最大せん断力はどちらも6kNとなり、変更後も変わらないため選択肢の内容は誤りです。
正解は5です。
1〜5のうち最も不適当なものを選択しましょう。
1. 支点A及びBの反力は、変わりません。
等分布荷重を受ける梁Bの荷重は梁の中心で
2KN/m × 6m = 12KNとなり、集中荷重を受ける梁Aと同じ値になります。
2. 最大曲げモーメントは、荷重条件変更後に、小さくなります。
梁A Mmax = 6KN × 3m = 18KN・m
梁B Mmax = wl2 / 8 ※公式です。
= 2 × 62 / 8
= 9KN・m
3. C点におけるたわみは、荷重条件変更後に、小さくなります。
梁A ς = pl3 / 48EI ※公式です。
= 54 / EI
梁B ς = 5wl4 / 384EI ※公式です。
= 33.75 / EI
4. 軸方向力は、荷重条件変更後も、変わりません。
梁A、Bともに軸方向力は0です。
5. 最大せん断力は、荷重条件変更後に、小さくなりません。
梁A、BともにQmax = 6KNとなります。
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