二級建築士の過去問
令和3年(2021年)
学科1(建築計画) 問15

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問題

二級建築士試験 令和3年(2021年) 学科1(建築計画) 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

社会福祉施設等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 特別養護老人ホームは、常に介護が必要で在宅介護を受けることが困難な高齢者が、入浴や食事の介護等を受ける施設である。
  • サービス付き高齢者向け住宅は、居住者の安否確認や生活相談のサービスを提供し、バリアフリー構造を有する賃貸等の住宅である。
  • ケアハウスは、家族による援助を受けることが困難な高齢者が、日常生活上必要なサービスを受けながら自立的な生活をする施設である。
  • 老人デイサービスセンターは、常に介護が必要な高齢者が、入浴や食事等の日常生活上の支援、機能訓練等を受けるために、短期間入所する施設である。
  • 介護老人保健施設は、病院における入院治療の必要はないが、家庭に復帰するための機能訓練や看護・介護が必要な高齢者のための施設である。

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この過去問の解説 (2件)

01

1 〇

特別養護老人ホームは、要介護3から5の比較的介護度が高い入居者が、在宅介護では難しい入浴や身の回りのお世話、食事や薬の介助などを行う公的な施設です。

2 〇

サービス付き高齢者向け住宅は、介護や医療と連携し、高齢者が安心して生活できる住まい提供を目的とする施設です。バリアフリー構造の住宅であり、賃貸借方式が多いです。略して「サ高住」とも言います。

3 〇

ケアハウスは自立して生活を送ることが困難な60歳以上の方が利用できる介護サービスとなります。原則個室となっており、自立型と支援型があります。

自立型は、食事、洗濯、掃除の他緊急時の対応など、

支援型は自立型の内容に加え、入浴や機能訓練などの生活介護サービスも含まれます。

4 ×

デイサービスセンターとは、日帰りで入浴や食事、レクリエーションなどに参加することができる通所介護サービス制度です。短期間入所する施設ではありません。

5 〇

介護老人保健施設とは、在宅復帰を目的として、機能訓練、食事、排せつ、入浴などの日常生活の介護を行う施設です。入居期間は基本無期限ではなく、定期的に入退去の判断が行われます。病院と併設している場合もあり、医師や看護師の配置基準が特別養護老人ホームより多いことも特徴です。

よって問の答えは 4 となります。

※今回のデイサービスセンターはイメージしやすい問題ですが、例えばサ高住とケアハウスの違い特別養護老人ホームと介護老人保健施設の違いなど、紛らわしい単語を整理しておくと、より試験に対応できる様になるかと思います。

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02

1.正しいです。

特別介護老人ホームとは、常時介護が必要であり居宅において介護を受けることが難しい高齢者を対象とした施設です。

2.正しいです。

単身高齢者世帯や高齢者夫婦世帯を対象とすることが多く、

バリアフリー等の一定の基準を満たし、介護や医療との連携が取れている賃貸等の住宅のことをサービス付き高齢者向け住宅といいます。

3.正しいです。

自立して生活を行うことが難しい60歳以上の高齢者を対象とした高齢者施設です。

軽費老人ホームの一種であり、家族による援助を受けることが困難な高齢者を比較的低額な料金で入所することができる施設となります。

4.間違いです。

老人デイサービスセンターとは日常生活を営むのに支障のある高齢者を対象として、通所利用や在宅訪問により生活のサポートをする施設のことを指し、入所施設ではありません。

5.正しいです。

病院での急性期の治療を終えた後において、看護やリハビリテーションなどの医療的なケアや日常生活のケアを併せて行い、家庭復帰を促進する施設のことです。

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