二級建築士の過去問
令和3年(2021年)
学科1(建築計画) 問16

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問題

二級建築士試験 令和3年(2021年) 学科1(建築計画) 問16 (訂正依頼・報告はこちら)

建築計画における各部寸法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 診療所の駐輪場において、自転車1台当たりの駐輪スペースを、400mmx1,600mmとした。
  • 診療所の階段において、手摺を床面からの高さ800mmと600mmの位置に上下2段に設置し、手摺の端部を壁側に曲げた。
  • 一戸建て住宅の玄関ポーチにおいて、車椅子使用者に配慮し、車椅子が回転できるスペースを1,500mm角程度とした。
  • 一戸建て住宅の台所において、流し台の前面に出窓を設けるに当たって、立位で流し台を使用する場合、流し台手前から出窓までの距離を800mmとした。
  • 一戸建て住宅の屋内の階段において、蹴込み寸法を、昇る際に躓きにくくするため、20mmとした。

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この過去問の解説 (2件)

01

問の答えは 「診療所の駐輪場において、自転車1台当たりの駐輪スペースを、400mmx1,600mmとした。」 となります。

選択肢1. 診療所の駐輪場において、自転車1台当たりの駐輪スペースを、400mmx1,600mmとした。

×

駐輪スペースは、横600mm程度、奥行1900mm程度にすることが基本となります。

400mm×1600mmではスペースとして小さいです。

選択肢2. 診療所の階段において、手摺を床面からの高さ800mmと600mmの位置に上下2段に設置し、手摺の端部を壁側に曲げた。

手摺の高さは750mm~850mmが標準となります。

子供や高齢者の為に二段にする場合は、

600mm~650mmとすると使いやすいため、問題文は適切となります。

選択肢3. 一戸建て住宅の玄関ポーチにおいて、車椅子使用者に配慮し、車椅子が回転できるスペースを1,500mm角程度とした。

車イスの回転スペースは一辺1500mm程度となっています。

選択肢4. 一戸建て住宅の台所において、流し台の前面に出窓を設けるに当たって、立位で流し台を使用する場合、流し台手前から出窓までの距離を800mmとした。

立位での手が届く範囲は、性別や年齢で変わりますが、概ね最大800mmとなっています。

これは年齢が高くなるにつれて下がっていく傾向に有ります。

(80代男性では600mm程度が限界)

選択肢5. 一戸建て住宅の屋内の階段において、蹴込み寸法を、昇る際に躓きにくくするため、20mmとした。

蹴込寸法とは、踏み板が蹴込板からどれだけ飛び出しているかの寸法です。

30mm以下が推奨されている寸法の為、20mm程度という記載は適切です。

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02

解説は以下のとおりです。

選択肢1. 診療所の駐輪場において、自転車1台当たりの駐輪スペースを、400mmx1,600mmとした。

間違いです。

自転車を平面に駐輪する場合、必要なスペースは幅60cm×長さ190cmとなります。

選択肢2. 診療所の階段において、手摺を床面からの高さ800mmと600mmの位置に上下2段に設置し、手摺の端部を壁側に曲げた。

正しいです。

幼児や高齢者の利用を考慮し、80~85cmの高さと、65cm程度の高さの2段の手すりを計画することが好ましいです。

選択肢3. 一戸建て住宅の玄関ポーチにおいて、車椅子使用者に配慮し、車椅子が回転できるスペースを1,500mm角程度とした。

正しいです。

車椅子使用者は、方向回転(360°回転)するのに直径150cm以上の平面空間を必要とします。

選択肢4. 一戸建て住宅の台所において、流し台の前面に出窓を設けるに当たって、立位で流し台を使用する場合、流し台手前から出窓までの距離を800mmとした。

正しいです。

流し台の奥行においては、腰を大きく曲げないで手の届く範囲は55~60cm、

流し台の奥にある出窓に関しては80cm程度の距離となることが想定されます。

選択肢5. 一戸建て住宅の屋内の階段において、蹴込み寸法を、昇る際に躓きにくくするため、20mmとした。

正しいです。

蹴込み寸法は30mm以下が適切であるため正しい記述となります。

参考になった数5