二級建築士の過去問
令和3年(2021年)
学科1(建築計画) 問17

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問題

二級建築士試験 令和3年(2021年) 学科1(建築計画) 問17 (訂正依頼・報告はこちら)

まちづくりに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 視覚障害者誘導用ブロックには、線状の突起のある移動方向を指示する線状ブロックと、点状の突起のある注意喚起を行う点状ブロックとがある。
  • スプロールは、一端が行止りの街路において、その端部で車の方向転換を可能としたものである。
  • アンダーパスは、道路や鉄道の地盤面下を潜り抜ける道路で、雨水が流入しやすいので、排水機能の確保が必要である。
  • 登録有形文化財である建築物の一部を改装するに当たって、建築物の外観が大きく変わる場合などは現状変更の届出が必要となる。
  • イメージハンプは、車道の色や材質の一部を変えて、車の運転者に速度抑制を心理的に促すために設けるものであり、路面に高低差はない。

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この過去問の解説 (2件)

01

1 〇

線状の突起のあるブロックでは、線に並行に進めば進行方向に道なりに進むことができ、注意を促す点字状の突起のあるブロックは、信号や交差点の手前に設置し視覚障害者に分かるようにします。

2 ×

スプロール(現象)とは、人口の急激な増加に伴い都市計画が有効に発揮されず、農地や森林が虫食い状態に開拓され、給排水、道路、消防機能などに弊害が起きる現象です。

問題文の説明はクルドサックです。

3 〇

アンダーパスは、鉄道や道路などの路線下を通り抜ける道路で、交通渋滞などの解決にはなりますが、洪水などが起きた場合浸水の被害が起きやすいため、対策が必要となります。

4 〇

登録有形文化財に登録されている建物は、建築物の一部または全部を減失、現状変更、所有者の変更などを行う場合は、届け出が必要となります。

5 〇

イメージハンプは、立体的な画像で運転手の速度抑制を心理的に高めることができる路面標識です。高低差は無く視覚的な効果のみとなります。段差を付けたり運転手に物理的に不快感を伝える路面設置物はバンプといいます。

よって問の答えは 2 となります。

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02

1.正しいです。

線状ブロックは誘導用、点状ブロックは警告用となります。線状ブロックは他の動線と交差しない経路とし、点状ブロックは通路の曲がり角や階段・スロープの昇降部分の手前に設置します。

2.間違いです。

問題文はクルドサックの記述となります。ちなみにクルドサックはラドバーン方式という歩車分離方式の計画において用いられます。

3.正しいです。

アンダーパスとは道路や鉄道の下を立体的に交差している道のことであり、地下空間となるので雨水が流入しやすい。

4.正しいです。

登録有形文化財とは、「国土の歴史的な景観に寄与するもの」というのが登録に対象条件の一つとなっており、外観が大きく変更となる場合は届け出が必要となります。

5.正しいです。

イメージハンプとは視覚効果によって立体的な障害物に見せかけているものであって、路面に高低差があるわけではありません。

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