二級建築士の過去問
令和3年(2021年)
学科3(建築構造) 問25
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問題
二級建築士試験 令和3年(2021年) 学科3(建築構造) 問25 (訂正依頼・報告はこちら)
建築材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 外壁等に使用する薄付け仕上塗材(リシン等)は、塗厚を1~3mm程度の単層で仕上げるものであり、透湿性が高い。
- 複層仕上塗材(吹付タイル等)は、下塗材・主材・上塗材の3層からなる塗厚3~5mm程度のものであり、防水性に優れている。
- 押出成形セメント板は、中空のパネルであり、断熱性や遮音性に優れている。
- 顔料系ステインは、染料系ステインよりも耐光性に優れている。
- ALCパネルは、気泡コンクリートを用いた軽量なものであり、防水性に優れている。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:正。
薄付け仕上げ塗材は、塗厚を1~3mm程度の単層で仕上げ、透湿性が高い特徴があります。
2:正。
複層仕上塗材は下塗材・主材・上塗材の3層からなる仕上げ材で、塗厚は3~5mm程度で、防水性に優れます。
3:正。
押出成形セメント板は、中空のパネルで、断熱性や遮音性に優れています。
耐久性や耐火性、耐震性にも優れます。
4:正。
顔料系ステインは、染料系ステインよりも耐光性に優れています。
顔料系ステインは、建築内外部を目的に、染料系ステインは建築内部の塗装仕上げを目的としたものです。
5:誤。
ALCパネルは軽量で断熱性や耐火性に優れています。
防水性には優れていないため、屋根や外壁に用いる場合は防水処理をする必要があります。
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02
建築材料(全般)に関する問題です。
正しい内容です。
外壁等に使用する薄付け仕上塗材(リシン等)は、塗厚を1~3mm程度の単層で仕上げるものであり、透湿性が高い特徴があります。
正しい内容です。
複層仕上塗材(吹付タイル等)は、下塗材・主材・上塗材の3層からなる塗厚3~5mm程度のものであり、防水性に優れています。
正しい内容です。
押出成形セメント板は、中空のパネルであり、断熱性や遮音性に優れています。
正しい内容です。
顔料系ステインは、染料系ステインよりも耐光性や耐火性、防水性にも優れています。
不適当な内容です。
ALCパネルは耐火性、断熱性には優れていますが、防水性は劣るため防水処理が必要です。
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03
最も不適当な選択肢は、
「ALCパネルは、気泡コンクリートを用いた軽量なものであり、防水性に優れている。」
です。
ALCパネルは軽量気泡コンクリートの一種です。
軽量・断熱・耐火などの優れた性能を持ちますが、吸水性が大きく、防水性に劣るというデメリットがあります。
各選択肢の解説は以下のとおりです。
正しい選択肢です。
薄付け仕上塗材は、単層の塗厚3mm程度以下で、砂壁状(リシン)の仕上げ材です。
透湿性が高いですが、防水性が比較的低く、耐久性も低いという性質があります。
正しい選択肢です。
複層仕上塗材は、下塗材・主材・上塗材の3層からなる、塗厚5mm程度以下の仕上げ材です。
防水性が高いですが、透湿性が低いという性質があります。
正しい選択肢です。
押出成形セメント板は、中空層のあるセメントのパネルです。
断熱性や遮音性に優れ、ALCよりもデザイン性に優れるという特徴があります。
正しい選択肢です。
顔料系ステインは、染料系ステインよりも安定し、耐光性に優れていますが、発色がにぶく、透明性に劣るというデメリットがあります。
不適当な選択肢です。
ALCパネルは軽量・断熱・耐火などの優れた性能を持ちますが、吸水性が大きく、防水性に劣るというデメリットがあります。
ALCパネルを外壁面などで使用する場合は、塗装仕上げなどによって防水性能を確保する必要があります。
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