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二級建築士の過去問 令和3年(2021年) 学科4(建築施工) 問9

問題

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型枠工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
   1 .
せき板としてJASで規定されているコンクリート型枠用合板は、特記がなかったので、その厚さを12mmとした。
   2 .
梁の側面のせき板は、建築物の計画供用期間の級が「標準」であり、普通ポルトランドセメントを使用したコンクリートの打込み後5日間の平均気温が20℃以上であったので、圧縮試験を行わずに取り外した。
   3 .
支柱として用いるパイプサポートの高さが3.6mであったので、水平つなぎを高さ1.8mの位置に二方向に設け、かつ、水平つなぎの変位を防止した。
   4 .
型枠は、足場等の仮設物とは連結させずに設置した。
   5 .
構造体コンクリートの圧縮強度が設計基準強度の90%に達し、かつ、施工中の荷重及び外力について構造計算による安全が確認されたので、梁下の支柱を取り外した。
( 二級建築士試験 令和3年(2021年) 学科4(建築施工) 問9 )
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この過去問の解説 (3件)

9

1:正。

コンクリート型枠用合板はJASで規定されており、一般的に12mmの厚さのものを使用します。

2:正。

普通ポルトランドセメントで、計画供用期間が短期及び標準の場合、基礎・梁側面・柱・壁のせき板の存置期間は、

・コンクリートの圧縮強度が5N/㎟以上

・20℃以上で4日、10℃以上20℃未満で6日

上記のいずれかを満たせば取り外しが可能です。

よって、問いの記述は正しいです。

3:正。

パイプサポートの高さが3.5mを超えるときは、

高さ2m以内ごとに水平つなぎを2方向に設けて、水平つなぎの変位を防止します。

4:正。

型枠は、足場ややり方などの仮設物とは連結させてはいけません。

  • 5:誤。

梁下やスラブ下の支柱の場合、圧縮強度が設計基準強度の100%に達するまでは取り外してはいけません。

付箋メモを残すことが出来ます。
4

最も不適当な選択肢は、

「構造体コンクリートの圧縮強度が設計基準強度の90%に達し、かつ、施工中の荷重及び外力について構造計算による安全が確認されたので、梁下の支柱を取り外した。」

です。

型枠の取り外しができるタイミングは柱や梁などの部位によって異なります。

特にスラブ下・梁下の型枠は、構造体のひび割れ・たわみに影響する部位のため、「設計基準強度の〇%に達する」という規定があります。

梁下支柱の場合は、構造体コンクリートの圧縮強度が設計基準強度の100%に達し、かつ、構造計算による安全が確認された後に取り外しできます。

※なお、スラブ下の支柱は設計基準強度の85%で取り外せます。

各選択肢の解説は以下のとおりです。

選択肢1. せき板としてJASで規定されているコンクリート型枠用合板は、特記がなかったので、その厚さを12mmとした。

正しい選択肢です。

コンクリート型枠用合板は、特記が無ければ厚さ12mmを使用します。

選択肢2. 梁の側面のせき板は、建築物の計画供用期間の級が「標準」であり、普通ポルトランドセメントを使用したコンクリートの打込み後5日間の平均気温が20℃以上であったので、圧縮試験を行わずに取り外した。

正しい選択肢です。

計画供用期間の級が「標準」の場合、下記の日数以上経過していれば、圧縮試験を行わずにせき板を取り外せます。

20℃以上

早強:2日、普通:4日、混合B:5日

20℃未満10度以上

早強:3日、普通:6日、混合B:8日

選択肢は「普通ポルトランドセメント」「5日間」「20℃以上」で、基準の4日以上経過しているので、圧縮試験を行わずにせき板を取り外せます。

選択肢3. 支柱として用いるパイプサポートの高さが3.6mであったので、水平つなぎを高さ1.8mの位置に二方向に設け、かつ、水平つなぎの変位を防止した。

正しい選択肢です。

パイプサポートの高さが3.5mを超える場合、高さ2m以内ごとに水平つなぎを二方向に設け、かつ水平つなぎの変位を防止します。

選択肢は高さ1.8m(2m以内)の位置に水平つなぎを設けているので、正しいです。

選択肢4. 型枠は、足場等の仮設物とは連結させずに設置した。

正しい選択肢です。

型枠は、足場等の仮設物と連結させずに設置します。

足場等の仮設物と連結させると、足場の動きに合わせて型枠も変形するため、コンクリートの打込み精度に影響してしまいます。

選択肢5. 構造体コンクリートの圧縮強度が設計基準強度の90%に達し、かつ、施工中の荷重及び外力について構造計算による安全が確認されたので、梁下の支柱を取り外した。

不適当な選択肢です。

梁下の支柱の取り外しは、構造体コンクリートの圧縮強度が設計基準強度の100%に達し、かつ、構造計算による安全が確認された後にできます。

設計基準強度の90%に達した時点では、まだ取り外すことはできません。

0

型枠工事に関する問題です。

選択肢1. せき板としてJASで規定されているコンクリート型枠用合板は、特記がなかったので、その厚さを12mmとした。

正しい内容です。

せき板として用いるコンクリート型枠用合板は、突起がなければJAS(日本農林規格)に規定されている合板で12㎜を用います。

選択肢2. 梁の側面のせき板は、建築物の計画供用期間の級が「標準」であり、普通ポルトランドセメントを使用したコンクリートの打込み後5日間の平均気温が20℃以上であったので、圧縮試験を行わずに取り外した。

正しい内容です。

建築物の計画供用期間の級が「短期及び標準」であり、普通ポルトランドセメントを使用した場合、存置期間中の平均気温が10℃以上であれば、圧縮試験を行わず、基礎・梁側面・柱・壁のせき板は取り外すことができます。

選択肢3. 支柱として用いるパイプサポートの高さが3.6mであったので、水平つなぎを高さ1.8mの位置に二方向に設け、かつ、水平つなぎの変位を防止した。

正しい内容です。

パイプサポートの高さが3.5mと超えるときは、高さ2m以内毎に水平つなぎを2方向に設け、かつ、水平つなぎの変異を防止します。

選択肢4. 型枠は、足場等の仮設物とは連結させずに設置した。

正しい内容です。

型枠は、足場等の仮設物とは連結させません。

足場等が動いた際に位置ずれや寸法が狂う恐れがあるためです。

選択肢5. 構造体コンクリートの圧縮強度が設計基準強度の90%に達し、かつ、施工中の荷重及び外力について構造計算による安全が確認されたので、梁下の支柱を取り外した。

不適当な内容です。

梁下の支柱は、コンクリートの圧縮強度が設計基準強度の「100%以上」、かつ、施工中の荷重及び外力について構造計算により安全であることが確認させるまで取り外すことができません。

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