二級建築士の過去問 令和3年(2021年) 学科4(建築施工) 問11
この過去問の解説 (3件)
1:正。
コンクリートの打ち込みにおいて、打ち込み継続中における打重ね時間の間隔には限度があります。気温が25℃未満の場合は150分が限度、25℃以上の場合は120分が限度となります。
問いでは20℃なので、150分が限度となります。よって120分以内は正解です。
- 2:正。
床スラブの打込み後24時間が経過したら、振動や衝撃を与えないよう床スラブ上において墨出しを行います。
3:誤。
梁及びスラブにおける打継ぎの位置は、中央または1/4の付近とします。
4:正。
棒形振動機による締固めの加振時間は、
打込んだコンクリートがほぼ平らとなり、コンクリート表面にセメントペーストが浮くまでとします。
- 5:正。
コンクリートの打込み当初および打込み中には随時、ワーカビリティーが安定していることを目視で確認します。
コンクリート工事に関する問題です。
正しい内容です。
継続して打込んでいる打重ね時間の間隔は、外気温が25℃未満の場合は150分以内、25℃以上の場合は120分以内を目安とします。
正しい内容です。
コンクリート打込み後すぐに振動や衝撃を与えるとひび割れや損傷の恐れがあるため、24時間はスラブ上で作業をしないようにします。
不適当な内容です。
梁・スラブ及び屋根スラブの鉛直打継ぎの位置は、スパンの中央または端部から1/4付近に設けます。
正しい内容です。
棒形振動機による締固めの加振は、コンクリートの上面にセメントペーストが浮くまでとします。
なお打込み各層ごとに用い、下層コンクリートに振動機の先端が入るよう鉛直に挿入し、間隔は60㎝以下とします。
正しい内容です。
品質管理として、ワーカビリティーが安定しており状態が良いことを打込み当初及び施工中随時目視により確認します。
最も不適当な選択肢は、
「梁及びスラブにおける鉛直打継ぎの位置を、そのスパンの端部とした。」
です。
打継ぎの位置は、応力の小さい部分が望ましいです。
梁・スラブの鉛直打継ぎの位置は、中央部か端部から1/4付近とします。
各選択肢の解説は以下のとおりです。
正しい選択肢です。
コンクリートの打込み時間は、打ち込みまでの時間や打ち重ねの間隔、温度によって下記の目安があります。
練り混ぜから打ち込み完了まで
25℃未満:150分以内 25度以上:120分以内
打ち重ね時間の間隔
25℃未満:120分以内 25度以上:90分以内
「打重ね時間の間隔」「20℃」なので、120分以内で良いです。
正しい選択肢です。
スラブ上での隅出しなど、コンクリートの打込み後にやむを得ずスラブの上に乗る場合は、振動や衝撃を与えないように静かに作業しなければならないです。
不適当な選択肢です。
梁・スラブの鉛直打継ぎの位置は、応力の小さい位置が良く、中央付近または端部から1/4付近とします。
選択肢のように、梁・スラブの付け根で打ち継ぐのは避けます。
正しい選択肢です。
棒形振動機(バイブレーター)による締固めは、コンクリートの表面にセメントペーストが浮くまでとします。
また、棒形振動機(バイブレーター)の挿入間隔は60cm以下とします。
正しい選択肢です。
コンクリートのワーカビリティーは、打込み始め・打込み中に随時目視し、安定していて状態が良いことを確認するようにします。
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