二級建築士の過去問
令和3年(2021年)
学科4(建築施工) 問24
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問題
二級建築士試験 令和3年(2021年) 学科4(建築施工) 問24 (訂正依頼・報告はこちら)
建築積算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 工事費の積算は、建築工事、電気設備工事、機械設備工事及び昇降機設備工事等の工事種別ごとに行う。
- 工事費は、直接工事費、共通費及び消費税等相当額に区分して積算する。
- 直接工事費については、設計図書の表示に従って各工事種目ごとに区分する。
- 共通費については、共通仮設費、現場管理費及び一般管理費等に区分する。
- 共通仮設費は、各工事種目ごとに必要となる仮設に要する費用とする。
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この過去問の解説 (3件)
01
工事費の積算は、工事種別ごとに行います。
工事費は、直接工事費、共通費および消費税等相当額に区分して積算します。
3:正。
直接工事費は、各工事種目ごとに区分します。
4:正。
共通費は、共通仮設費と諸経費を合わせたものです。諸経費とは、現場管理費と一般管理費等を指します。
5:誤。
共通仮設費は、2種目以上に共通した仮設および工事全般に関わる仮設に要する費用のことです。
よって、各工事種目ごとではないため誤りです。
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02
最も不適当な選択肢は、
「共通仮設費は、各工事種目ごとに必要となる仮設に要する費用とする。」
です。
共通仮設費は、複数の工事種目に共通で必要となる仮設の費用とします。
各選択肢の解説は以下のとおりです。
正しい選択肢です。
工事費の積算は、「建築工事」「電気設備工事」「機械設備工事」「昇降機設備工事」の工事種別ごとに行います。
正しい選択肢です。
工事費は、「直接工事費」「共通費」「消費税等相当額」に区分して積算します。
※補足
工事費 = 工事価格 + 消費税相当額
工事価格 = 直接工事費 + 共通費
以上から、工事費 = 直接工事費 + 共通費 + 消費税相当額 です。
正しい選択肢です。
直接工事費については、設計図書の表示に従って各工事種目ごとに区分します。
正しい選択肢です。
共通費は、「共通仮設費」「現場管理費」「一般管理費等」に区分します。
不適当な選択肢です。
共通仮設費は、複数の工事種目に共通で必要となる仮設の費用とします。
具体的な項目は、仮囲い、工事用道路等、警備員、揚重機械器具、その他です。
※参考
直接仮設は、工事種目のうち複数の工事科目に共通で必要となる仮設をいいます。
具体的な項目は、遣方、墨出し、養生、清掃、足場、災害防止(ネット張り)です。
なお、専用仮設費は、工事種目のうち単独の工事科目で使用する仮設をいいます。
建築士試験での建築積算の問題は、「公共建築工事積算基準」等に基づいて出題されています。
そのため、民間工事や土木工事とは考え方が異なる場合があります。
(例えば、「昇降機設備工事は機械設備工事に含む」と考えたり、「直接工事費の中に共通費を入れ込んで」積算を行う民間事業者がありますが、「公共建築工事積算基準」と異なるだけで、誤りではありません。)
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03
建築積算に関する問題です。
正しい内容です。
工事費の積算は、建築工事、電気設備工事、機械設備工事及び昇降機設備工事等の工事種別ごとに行います。
正しい内容です。
工事費は、直接工事費、共通費及び消費税等相当額に区分して積算します。
正しい内容です。
直接工事費は、施工対象に直接かかる費用です。
設計図書の表示に従って各工事種目ごとに区分します。
正しい内容です。
共通費については、共通仮設費と諸経費に区分します。
また諸経費は、さらに現場管理費と一般管理費等に区分されます。
不適当な内容です。
共通仮設費は、「複数の工事種目に共通して必要な」仮設に要する費用のことをいいます。
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